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インドネシアのチョコレート Monggo
ライター渡部のほうです。

先日、2泊3日ほどインドネシアのジョグジャカルタに行ってきた。
首都ジャカルタから飛行機で1時間。人口50万人ほどの地方都市になぜ?しかも2泊3日って何?
と、いうのはほとんどうっかりだったのだが、そこら辺の話はさておき、
ジョグジャカルタには、インドネシアでは珍しいチョコレート工場があるのだった。

Monggo http://www.chocolatemonggo.com/ というのが、それ。

街の中心部からタクシーで15分〜20分くらい。
のほほーんとした住宅地の中に、本社工場。

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家?
門のところにいるの鳥だし。
って、多分元住宅を改装した場所だと思われるが、中はちゃんとあります、ショップと工場。

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ショップのお姉さんがなんかすごい美人。英語流暢(ひょっとして第一言語が英語の方なのかも)。
(追記:なんか見たことある、と思ったら、小椋冬美のマンガに出て来そうな美人なのだった)

で、肝心の製品というと、こういう感じ。

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君は小学生か?みたいな、いい笑顔をしてるのは、もちろん小学生ではなく、PR担当のGurnadi Santoso (グナルディ・サントソ)さん。

ここしばらくチョコレートについて調べていて、カカオを作っている国が作るチョコレートというのが少ないことが気になっていた。
カカオが作られるのが暖かい国ばかりゆえ、溶けやすいチョコレートは売りにくい、などもろもろ理由はあるのだけれど、香りも味わうものだけに、産地で作ったほうがいいのでは?そんなメーカーはないのか?と探してみたところヒットしたのが、カカオ豆生産量世界第3位インドネシア産のMonggoであった。

カカオはすべてインドネシアのスマトラ産。
やはり私の勘は間違ってなかった。カカオの香りが非常に強くてフレッシュ。
しかも、日本人に(も)嬉しいことに、甘すぎない。
スイス・フランス・ベルギー産のチョコレートは、おいしいけど甘すぎて喉が渇く、みたいなことがない。

先に「インドネシアでは珍しいチョコレート工場」と書いたが、他にインドネシア産のチョコレートがないわけではない。
なんだか段々チョコレートに詳しくなってしまって、面倒臭い話になってきてるが、Van Houten(インドネシアは過去、オランダ領だったことの名残ですかな) やSilver Queenといったチョコレート他ネスレ系のチョコレートなども自国で作られ販売されている。
のだが、そのほとんどは、植物性油脂などを入れた安いもの。植物性油脂を入れると安く出来るのだが、カカオ成分が少ない分味は劣る。
ちなみに日本製の一般的なチョコレートは残念ながら植物性油脂入りがほとんど。

Monggoは植物性油脂を一切使わず、ヨーロッパの高級チョコレートと同じ製法でできないか、と試みた極めて珍しいメーカーなのである。
メーカー自体の始まりは本当に最近で2005年から。ベルギー人のThierry Detournay(ティエリー・ドトウネイ)さんが「生産地なのにまともなチョコレートがないよ!」と、インドネシア人の奥様と始めたもの。2008年に(恐らくリーマンショックの影響で)一度会社が倒れたものの、再起し、現在は社員70人を抱え、インドネシアほぼ全土に流通する高級メーカーに成長しつつある。

サイズの大きな80gで200円弱〜250円ほど(フレーバーにより異なる)、40gバーは約100円。
現地のチョコレートの値段(は質によってえらいばらつきがあるのだが)の大体2,3倍。
わずかに輸入されているリンツやキャドバリーの1/2ほど。
質から言えば、かなりお買い得な商品である。

とはいえ、平均月収や物価が日本の1/10〜1/5(統計により異なる)の土地。
ジョグジャカルタの中心地でも、昼食が100円で食べられるくらいだから、チョコレート1枚に200円は日本人の感覚にして1枚1000円とかそれくらい。
贅沢品ゆえ、現地の人からするとギフト向け、あるいは観光客向けな商品である。

で、やっとデザインの話になるのだけれど、高級品なだけに
1)ある程度高級感のあるパッケージが求められる。
2)観光客にしてみれば、インドネシアの風合いが欲しい。

上の写真だと分かりにくいかと思うので、HPのほうで見て欲しいのだけれど
http://www.chocolatemonggo.com/en/content/monggo-products
基幹商品80gの板チョコレートは、バティックのパターンを意識したカカオ柄を起用。
お土産用の100gは影絵や寺院の柄を、これまたバティックの柄のようにアレンジしている。
現地の人でも比較的カジュアルに買える40gのバーは、1色刷の紙をベースに、シズル感の伝わりやすい写真の帯を掛けている。

こちらはダーク69%、80gの中を開いたもの。

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カバーの紙は粗目の再生紙。かなり風合いが出ている。
あとは板紙とアルミ箔でラップ。
最近は樹脂系フィルムのチョコレート包装が目立つが、Monggoのチョコレートの中身にも人工添加物を使っていないので、外装は紙とアルミ箔のみでなるべく自然に近い素材を意識して選んでいる。
中のチョコレートは、カカオのマーク入りで、オーセンティックなチョコレート、という感じだ。
こうしたデザインはチョコレート職人でMonggo代表者であるティエリー氏がディレクションを行っている。

ブランド名「Monggo」はジャワ語で「please、どうぞ」の意味。
(補足:最初インドネシア語と書いてアップしてしまいました。インドネシア文化に詳しい友達のご指摘、サンクス!)
日本にも是非どうぞ、と言いたいところだが、まだ国内流通のみ、というのはちょっと残念。
日本の輸入業者様が頑張って欲しいところ。
ヨーロッパから入れるより、明らかに近いんだし。
by dezagen | 2012-03-17 21:51 | プロダクト・パッケージ