編集宮後です。
「美術展図録考1」で紹介した永井裕明さんの
個展「装丁外」が昨日から始まりました。
会場は、茅場町の古書店「森岡書店」。
永井さんの装丁にぴったりな空間です。
普段は広告のお仕事が多い永井さんは
「装丁は専門ではないので」とご謙遜されますが、
この装丁のお仕事が本当にすばらしい。
美術展の図録、写真集、ブランドブックなど
約40点の書物が展示されていました。
会場の様子。
在庫がある本は会場で買うことができます。
こちらは、永井さんが手がけた本をかたどったポストカード。
パッケージなどで使われるDKホワイトという用紙にUV印刷後、本の形で型抜き。
紙の風合いと印刷がからみあって、ヨーロッパの古いはがきのような味わいが出ています。
全ポストカートと作品解説を綴じたブックレットも販売中。
(ブックレットはこのリング綴じ本のほか、大小2サイズの和綴じ本があります)
会場で配布されている出展目録には作品の説明や
使用した紙や印刷手法なども記されています。
展示されている本は、展覧会図録や作品集など
書店では手に入らないもの、すでに売り切れのものが多いのですが、
『紀ノ国屋本左衛門』はお値段1050円とリーゾナブルで
書店でも買える本。以前取材で色校を見せていただきましたが、
微妙な色合いが再現されていて本当にすごいです。
展覧会は、今週17日(土)まで。本好きならば、必見です。
http://moriokashoten.com/?pid=40464564