編集宮後です。
相方渡部さんは日々チョコレートを追いかけ、
私は美術展の図録を追いかけております。
私がしつこく美術展図録にこだわり続ける理由。
それは好きな展覧会の図録が残念な感じだと
たまらない喪失感におそわれるから。
残念な感じというのはデザインがうまい下手というよりは
「この展覧会で、この装丁はないよね」っていう世界観完全無視のデザイン。
で、今日ご紹介するのは、川村記念美術館の図録を手がけている
アートディレクター、永井裕明さんのお仕事。
こちらは永井さんが手がけた「モーリス・ルイス 秘密の色層」の図録。
出品点数が少ないので、ページ数も少ないんですが、
ルイス作品の世界観を完全に表現していて、すごくいい。
造本も綴じ糸の色が全部違っていたり、細かな気配りが。即買い。
あと、同じく川村の「バーネットニューマン」展の図録もすばらしい。
こちらは買いそびれてしまったので、永井さんの事務所のサイトでご覧ください。
http://www.nginc.jp/works/バーネット・ニューマン-2010/
どちらの図録ももう売り切れで、在庫がないそうです。
たぶんみんな「これは即買い!」って思ったんだろうな。
で、その永井さんの装丁の仕事を集めた個展が
3/12-17まで茅場町の森岡書店で開催されます。
アート関係の良書を出版しているトゥルーリングと
古書店&ギャラリーの森岡書店の共同企画だそうです。
こちらそのDMの一部。これは見に行かなくては。
永井裕明「装丁外」
2012年3月12日(月)~17日(土)13時〜20時
森岡書店
http://moriokashoten.com/
http://cawaiifactory.jp/#/true_ring/info/post_14/