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「原弘と東京国立近代美術館」展
編集宮後です。
先週3日から竹橋の国立近代美術館で
「原弘と東京国立近代美術館」展が始まりました。

近代デザイン史で避けては通れない大物デザイナー、原弘。
『FRONT』のアートディレクションや豪華本の装丁で有名ですが、
国立近代美術館の専属アートディレクターとして
23年間にわたり約200点近い展覧会のポスターを手がけているそうです。

今回は同館が保管するポスターや指定紙など、
普段あまり見られないデザインが展示されていて、見応えがありました。

特に1950−60年代のポスターは
今のようなオフセット4色印刷ではなくて、
版下に特色チップで指定して色ベタ面を刷っていたのが
当時の指定紙から読み取れます。

デザイン史の本でよく見かける有名な「日本タイポグラフィ展」の
ポスターの茶色い色は印刷で再現されたものではなく、
ファインペーパーのもともとの色だったんですね。

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奥の机は原弘が使用していたもの。
写真右端にちょこっと見えるのが「日本タイポグラフィ展」ポスター。

10日から始まる同館の大型展ジャクソン・ポロックの
陰に隠れてしまった感がありますが、お見逃しなく。

「原弘と東京国立近代美術館
デザインワークを通して見えてくるもの」
会場:東京国立近代美術館本館 ギャラリー4(2F)
会期:2012年2月3日(金)~5月6日(日) 月曜休館
http://www.momat.go.jp/Honkan/hara_hiromu/index.html
by dezagen | 2012-02-06 07:19 | 展覧会 | Comments(0)