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クリエイター100人からの年賀状展 vol.6
編集宮後です。
渡部さんと一緒に竹尾 見本帖本店で開催されている
「クリエイター100人からの年賀状」展を見てきました。

クリエイター100人からの年賀状展 vol.6_b0141474_2354065.jpg

http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201101.html

クリエイターから竹尾に送られた年賀状を展示したもので
今年で6回目となるそうです。

この展示が楽しいのは、普段見ることができない
各デザイナーの年賀状デザインを一堂に見られるから。
どんなデザインかに加えて、どんなメッセージを書いているのか、
どんな文字を書くのか、デザイナーの人となりがわかると
がぜん興味が湧いてきます。

そこで、渡部さんと私で各3点ずつ
注目の年賀状を選ばせていただきました。

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good design company。
good design companyの「g」のマークに、もうひとつの点を付けることでうさぎに。
テイクGA -FSとボール紙の合紙に白の箔押し。
マット箔で雪のような柔らかい質感を表現。
(渡部選)

クリエイター100人からの年賀状展 vol.6_b0141474_2362944.jpg

design service 池田享史さん。
今年年男の池田さんは「男も女も色気が大切」とのことで、キラキラの「PLAYBOY」。うさぎがマークな雑誌なのはご存じの通り。
今年はうさぎが干支だけに、やわらかいかわいらしいデザインが多かった中で、ぎらっと光っていたのが印象的だった。
特黒色ボール紙にピンクのホログラム箔。別バージョンでシルバーレインボー箔もあり。
(渡部選)

クリエイター100人からの年賀状展 vol.6_b0141474_2363957.jpg

大島依提亜さん。
手乗りうさぎ、くらいに小さいのに120円も掛けて送られてきたのが、うさぎの愛おしさ倍増。
チップボールに活版一色刷り。宛名面は自家製ハンコ。
年賀状は仕事ではなく個人の媒体。その独自性を活かした大島さんなりのハンドメイド感を目指した、とのこと。
(渡部選:
私が選んだものが全部ボール紙だったのは偶然、とはいえ、ボール紙の存在感のある質感は、うさぎの「さわりたくなる柔らかい感じ」に近いせいかもしれない)

宮後選は特殊な印刷加工をしたものよりも、
赤と白、最小限の要素で干支を表現した年賀状にしました。

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イヤマデザインの居山浩二さん。
「OK ACカード まあか」の両面に
ウサギの毛を連想させる質感の紙「桃はだ」を貼り合わせ
ウサギの形を箔押したもの。
「桃はだの風合いで干支を、
紙の断面でうさぎのカラーリングとおめでたいお正月を感じさせつつ、
水平垂直なはがきが単に45度傾いた菱形になることで
新鮮な印象を伝える物になれば」(居山さん)

クリエイター100人からの年賀状展 vol.6_b0141474_2365625.jpg

色部義昭さん。
「ヴァンヌーボVG スノーホワイト四六判Y目180kg」に普通の4C印刷。
御本人曰く「年賀状はあまりこだわりが強すぎない感じの
軽やかな表現を大切にしています」とのこと。

うさぎの目のように見える画像は
赤い糸で編まれた石のオブジェを置いて撮影したものだそうです。

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こちらは、大黒大悟さん。
画用紙に孔版印刷で印刷。住所面には
鶴のマークの年賀状限定消印を一枚ずつ
手押ししたそうです。

今年は時代を反映してか、全体的に派手な特殊印刷加工や判型は控えめで
普通の判型、印刷で、ストレートにデザインで勝負しているものが
多かった印象です。普通の印刷でどこまでできるか、デザイナーの実力が
試されているのかもしれません。

展示は、2月18日まで、竹尾 見本帖本店2F(神保町)で開催。
http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201101.html


昨年の展示の様子はこちら。
http://dezagen.exblog.jp/12709111/
http://dezagen.exblog.jp/12709123/
http://dezagen.exblog.jp/12709131/
by dezagen | 2011-02-07 21:14 | 展覧会 | Comments(0)