編集宮後です。
2011年、最初の展覧会はこちら。
本日から始まった「
秀英体100」展です。
秀英体とは明治45年(1912年)に誕生した
DNP(大日本印刷)のオリジナル書体。
今年が書体生誕100年となることから
秀英体の魅力を伝える展覧会が企画されたのでした。
こちらは会場となったギンザ・グラフィック・ギャラリー。
1階には、25組のデザイナーが四季をテーマに
秀英体を使って制作したポスターを展示。
ここまではいつもの展示と変わらないんですが、
今回は地下がすごかった。文字好きにはたまらない
書体のテーマパークと化していました。
こちらが地下全景。手前にある銀色の物体は
活字の形をそのまま巨大化したベンチ。
中央には当時使っていた作業机の上で、
秀英体スタンプを自由に押せるスペースが。
そして活版印刷の活字棚も展示されています。
杉浦康平さんが手がけた季刊『銀花』など、
秀英体が使われている出版物も紹介されていました。
美術出版社からは『マルセル・デュシャン語録』を出品。
壁面には活字の号数ごとの文字の比較や
デジタルフォントの秀英体の比較も。
この手の展示にありがちな勉強っぽさを感じずに
楽しく見られる工夫がすばらしい。
これ、誰がデザインしたの?
展示デザインは、大日本タイポ組合でした。
大阪dddにも巡回するそうなので、
関西の皆様もお楽しみに!
「秀英体100」
会期:1月11日(火)〜31日(月) 日祝休
場所:東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル
http://www.dnp.co.jp/foundation