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能率手帳 後編
前々回の続き。今回は、能率手帳の工夫あれこれについて。

手帳の要素として、JMAMに重要なポイントを聞いてみると、
まずは紙。
「鉛筆、ボールペン、万年筆など、どんな筆記具でも書きやすい平滑性、
裏写りしないこと、が重要です。
紙は表と裏で同じ感触にはなりませんが、極力表裏の差がないものにしています。
手帳を背広の内ポケットに入れる方も多く、コンパクトさが必要ですので、
薄い紙になっています」
紙は能率手帳専用で特注しているもの。

クリーム色の地色、オリーブグリーンの文字は
目に優しい色の組み合わせとして選ばれている。

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写真の下の紙は普通のOA用紙。色の違いが分かる。



「なぜ手帳は小口に色が付いて、角丸な処理なのだろう?」
と、常々不思議に思っていたのだが、こちらも即答。

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「小口の色は汚れ防止、紙の丸い処理は折れを防止します。
普及版の黒い色はメノウで磨き、能率手帳ゴールドの金色は、
金沢の24金の金箔を貼っています。
この金箔をぴっちりときれいに貼るのも高い技術が必要です」

手帳のデザインは、グラフィックデザインの分野と思っていたが、
話を聞いてみると、むしろプロダクトデザインの分野に近いようだ。
「塩ビの表紙に関しては、引っ張りや引き裂き、耐熱、耐寒など
JIS規格のテストを行い、耐久性の基準としています」

このカバーに関しては、目に見えない工夫も。
ビジネス手帳は1月始まりと4月始まりの2種ある。
冬と春でもしなやかさを同じにするため、
発売時期により塩ビの素材配合を微妙に変えているのだそうだ。

この他にも、様々な工夫があるのだが
ここでは書ききれないので、こちらのサイトを参照して欲しい。
http://www.jmam.co.jp/column/column02/1218329_1542.html

シリーズ全体で、毎年微調整され、新しい商品が出たり、
その都度デザイナーの手が必要になるが、
手帳のデザインになれた事務所に依頼することが多いという。
ノートでも書籍でもない、手帳ならではのマナーが求められるからだろう。

私自身もそうだが、デザイナーさんの中でも
自分の生活に合ったダイアリーになかなか出会えない、自分で作ってみたい、
という人は少なくない。
JMAMでは「法人社様向けに、日記欄のレイアウト、手帳用紙の変更などの
完全オリジナル手帳の企画・制作も承ります」とのこと。
プロの手を借りつつオリジナルの手帳を作る、というのも一つの方法では?
by dezagen | 2010-01-07 17:17 | プロダクト・パッケージ