■"CBGB"とは?
"CBGB"とはニューヨークのイーストビレッジにある、音楽やアートのクリエイティヴなスポット。31年間にわたって若い才能を発掘し育て、自由な表現の場を提供してきました。
すべての音楽ファンのため、アーティストや観客の利用料を控えめに設定したCBGBは、ニューヨーク市における音楽と文化のコミュニティーの要求を満たすべく現在も発展中。
そして、何千ものミュージシャンがここから巣立っていきました-----。
■"CBGB"に訪れた、とある危機
"CBCB"のある物件は賃貸のビル。
建物の所有者SF Associatesは、Bowery Resident's Committee(BRC)にCBGBの入っているビル全体を1万6千ドルで貸し出しています。そして、CBGBは、この"BRC"という団体から、さらにビルの約半分に値するスペースを1万9千ドルで借りているのです。
BRCは年間収入2500万ドルを誇り、このうち1500万ドルを市や州から得ている、決して規模の小さくない「非営利団体」。
そのBRCは、過去3年間に渡り適切な請求書をCBGBに提出してこなかった上、その間適切な暖房を提供してこなかったにもかかわらず(冬季のニューヨークは氷点下に達し、ニューヨーク市条例で暖房はビル全体でまかなわれることになっています)、CBGBが各月の賃貸料を全額支払っていないことを一方的に訴えています。
その結果、今年8月末に切れる賃貸契約の更新を拒んでいるうえ、CBGBの借りている場所を賃貸の広告に掲載までしています。CBGBはBRCの活動を支持しており、賃貸契約を完結し、BRCの活動の中心であるホームレス救済を支援する意向でいます。しかしながらBRCは現在のところCBGBとの交渉を一切拒否しているのです。
■ 現在、CBGBが必要としていることは以下の5点です。
- 向こう12年間の賃貸契約
- BRCによる、賃貸主として責任を持ったビル管理
- BRCによる、賃貸主として明瞭な年間賃貸料増加分の申告
- BRCによる、責任あるホームレスや精神病者の擁護、保護
- ニューヨーク市と市民の、歴史的遺産に対する早急な理解と保護活動