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辻 凡人(ツジボンド)
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BIRTHDAY : 1979.2.25
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    オリハルコン日和

    NEW ALBUM
    「オリハルコン日和」
    2009.04.15リリース


    品番:PCD-26027
    価格:¥2,730(税込)

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    3/13富山より

    とてもご心配をおかけしました。
    ありがとうございます。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    11日10時に都内を出て仙台へ向かいました。
    あと少しで目的地に着くあたりで
    カラスが100羽くらい低い位置で
    飛んでいるのを見ました。
    「なんだなんだ?」なんて言っているうちに
    携帯電話から聞いた事のない音が。
    非常時を知らせるアラームです。

    その1分後に地震に遭いました。
    地震があったときは高速道路の上。
    最初は強風かと思っておりましたが、
    あまりにも揺れが酷いという事で
    ハザードを焚いて停車。

    そしたら揺れはピークに達し、男10人くらいで
    おもいっきり(車体を裏返すような勢いで)
    揺らされているくらいと、体感しました。

    閉塞感のある車内が怖くなって扉を開けたら
    道にヒビが入り、離れていっているのを
    目の当たりにしました。
    フロントガラスの方では
    道が盛り上がったり盛り下がったり。

    みな咄嗟に、ここに居続ける事や
    高速から降りれなくなることに不安を感じて
    あと少しだった目的地まで進む事にしました。
    いかなきゃいけない時間もある訳で・・・というと
    この時点でライヴをするつもりでした・・・。

    事故をしている車を横目に
    仙台宮城で降りました。
    この時点で電話とメールはつながらず、
    ツイートのみ可能でした。

    市内に入ると信号が止まってて、道路は混乱。
    歩道には人が怯えた様子で携帯片手に
    途方に暮れてました。

    ライヴハウスに着いたら
    現地のスタッフの方から「中止」と報告。
    車内のナビテレビで初めて被災の一部を知りました。
    演奏するつもりで行ってたので、こんな酷いとは・・・
    というのが、このときの正直な感想でした。

    とりあえず宿泊予定のホテルに向かい、
    寝床を確保。電気が使えない、危ないという事で
    3階以上は使用出来ず、ロビーで落ち着く事に。

    その間にとなりのコンビニに
    食料などを調達に行きました。
    入口のガラスをくぐると暗い店内に、
    あふれんばかりの人が列を作ってました。
    当然レジスタは使えず手打ちでの
    作業なのでのこの状況。
    とりあえず並ぶ事にしました。

    パンやおにぎりなどすぐに
    食べられる物はもう既になく、
    お菓子を手に列を進めました。
    おもむろに後ろのおばあさんが
    「今日お通夜があって仙台に来たの・・・」と
    その後ろにいる学生に話しだしました。
    その彼は今日卒業式だったみたいで
    家に帰れない様子を
    その後ろの女性に話してます。
    さらに後ろにいた青年は
    元・海上保安庁だったらしく
    現在の状況と災害時の対策を
    鼻息荒く語っておりました。

    女性の家が近く、まだガスと水は使える事や、
    おばあさんは、電池を買いにきただけなのに
    時間がかかり過ぎで、おじいさんが
    きっと車中で「あの方向音痴」と心配している事や、
    学生はご両親と連絡がつかない、帰る手段がない事などを
    暗い店内で話し合い、みな距離感が近づいているのが
    わかりました。

    電池を買い求めに来たけれど、
    無いと知り店内を去る人や、
    トイレだけ借りに来る女性。
    列とは別にそんな人達が狭い店内に、
    肩触れずとひしめき合ってました。

    途中大きな揺れがあり、天井が低い事で
    少しだけ気が滅入りました。
    しゃがみ込むおばあさんに「逆に危ない」と諭す青年。
    半分も進まない行列に溜め息をついて
    おばあさんは諦め模様で
    店内を出てゆきました。
    「盗むワケにはいかないもんねぇ〜」なんて
    言葉を残しながら。

    女性は一度、家に帰るとの事で
    5分程離れました。
    戻って来た時には幼児を背負って
    列にふたたび加わりました。
    帰る手段がない学生に、
    「もし良かったらうちに」と女性。
    「あと、寒いと思って」と学生に
    いらなくなったらマフラーを差し出してました。
    青年は学生の帰る方法を検討しております。
    髪型の雰囲気よりも幼い顔の学生は
    お礼ばかり言ってました。

    あと少しで会計、という所で学生の携帯が鳴り、
    周りにも聞こえるご両親の大きな声。
    どうやら無事で、ここまで迎えに
    来てくれるそうです。
    ぶっきらぼうに返事をし電話を切るも、
    女性と青年に「よかった・・・」と一言。

    あと少しのレジを見ると、カゴ2杯分1万円もの
    買い物をする人がいたりして、
    何を買えば良いのか、どのくらい買えば良いのか、
    どのくらい買ってもいいのか、
    わからずままスナック菓子とカップ麺を人数分、
    あと焼酎の瓶と2ℓの水と煙草を購入して
    1時間半後に店を出ました。

    ホテルでは帰りが遅いのを心配していた皆。
    ホテルが軽食を準備してくれているという事で
    軽く食事。買って来た物と手荷物を広げ
    ロビーに落ち着く事にしました。

    少し散歩しました。いつも明るい街が暗く、
    ビルとビルに挟まれている場所では
    いつもの何倍も星が明るくて、
    妙な気持ちでした。
    道ばたにしゃがみ込む人や
    朝を迎える場所を探す人。
    それぞれ覚悟を
    決めているようにも見えました。

    ロビーに戻り、よくわからないけど、
    不謹慎だけど、テンションが高く、眠れない。
    スナックを肴にお酒を呑むことにしました。
    周りの目も気になるので、
    瓶はみんなが手に取れる場所に置いて
    「さあ呑みたい人はどうぞ」と思いながら
    眠くなるのを待ちました。

    ソファや椅子で組んだ
    簡易ベッドで朝を迎えました。
    「明日は演奏するかも」なんて
    ちょっと思ってたり、車の中に
    ガソリンがあんまりないということで
    仙台泊を選んだのでしょうが、
    ライヴどころではない、
    仙台を離れる事にしようという事で
    ガソリンを調達に行ってくださいました。
    2台でならんで2台分のガソリンを
    僕らの車にいれてくれて
    街から離れられる準備は整いました。

    僕らは待っている2時間ほどのあいだ、
    仙台のスタッフさんが買って来てくれた
    カステラなどを食べて、待ってました。

    戻って来たので場所を片付け、
    眠ったあとに空いた焼酎の瓶を見て喜び、
    ホテルをあとにしました。

    高速が使えないので下道で
    帰る方法を調べて
    「6号線だといけるかも」
    なんて言っていると車に異変。
    以前から調子が悪かった所が
    このタイミングで悪化。

    街を離れなければいけない事と
    この街の様子をうけとめる事。
    このかけ離れた2つのことを
    まとめなくてはいけないのに、
    ジタバタして策が浮かばず。
    途方に暮れて、機材と車を諦め
    とりあえず手持ちの荷物で
    東京に戻る事を決め、
    仙台駅に向かいました。

    人であふれる駅。すがるように
    駅員に現在の状況を聞くも
    東京までのバスは出ないということで
    落胆してしまいました。
    ふたたび朝いたホテルに
    歩いて戻る事にしました。
    この辺りでみな集中力が
    なくなっていっているような気がしました。

    商店街にはところどころ人だかり。
    理由は食べ物か充電。
    たいやき屋さんでは並んでいる人に
    ビスケットを配るおばあさん。
    「焼き肉弁当を2時間後に売る」と
    言って声を上げる焼き肉屋さん。
    少しだけ変化が出て来てました。

    でもホテルは朝とは様子が変わっており、
    使えていた水が出なくなったので
    閉鎖するということで近くの市役所に一次非難。
    ここで初めて
    「自分は被災者だと言う事=そんなことが自身に起こった事への驚き」
    を感じました。
    這々の体で市役所の床に滑り込み
    対策を待つ事にしました。

    緊急時の電力から
    携帯の充電に並ぶ人、
    炊き出しに並ぶ人、
    薄暗い建物の中に
    とにかく人人人。
    悲壮な顔をした人も
    笑っている人もいました。
    僕らは後者の方だったのかな。

    お腹が空いてきた。
    お湯があれば温かいカップラーメンが
    食べられるのに手段がない。
    とにかく眠ろうと思っていた時に
    天井の灯りが着きました。
    少しだけ声が上がる。
    そんなくらいの時間で
    配給のご飯が届きました。
    ワカメご飯と笹カマ。
    とても美味しかったです。
    そのあと炊き出しにも並び
    温かい食べ物も頂く事が出来ました。

    気が緩みそうになったときに
    昨日聞いた携帯の緊急音がフロアに響く。
    みんなキョロキョロし始めて
    不安な気持ちになりました。

    そのあたりに機材も運べるくらいの
    大きさの車を仙台のスタッフの方々が
    手配くださって
    22時くらいに機材を移し替えて
    富山に向かう事にしました。
    東京に向かう6号線
    は通れないかなということで。

    駐車場に置き去りにされた
    車を見て思ったのですが
    あのとき車が壊れてなかったら
    もしかしたら福島辺りで
    ガソリンが切れて
    右往左往しているかも・・・
    あの車はそういうことを
    察したのかもしれません。

    手を振るスタッフの方々。
    思えば、ホテルや市役所で
    家族と一緒に非難していたのに。
    大変なのはこれからなのに。
    この街を離れる僕らのために
    力を尽くして下さいました。
    家は大変な事になっているのに・・・。

    本当に本当にありがとうございました。
    本当に本当にすみませんでした。

    あの一連の間、頭はぼーっとしてましたが、
    このあとの街に残る人の試練を考えたら
    自分のとった行動は
    どうだったのでしょうか。
    僕らは街から離れれば済みますが、
    被災した人は、街は、
    何年も向き合わなくてはいけないことを
    もっと考えなくてはいけない。

    僕はどうすれば良いのでしょう。
    力になりたいけど、なにも出来ない。
    今は音よりも歌よりも、
    食べ物だったり、暖かい寝床だったり
    家族の安否情報が一番だと思いました。

    日本国中で起こっている気持ち。
    まっすぐに届けば良いなと
    切に思っております。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ホテルの玄関

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    ホテルの扉

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    深夜突然移動する200名

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    天井の抜けた2階

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    食料を求める人達

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    壁と入口のテントが落ちた商店

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    Vの字になった入口

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    大きく破損したアパート

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    市役所での情報源

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    # by bonobos3 | 2011-03-13 17:52 | Comments(6)



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