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★閑話休題★アリスのティーパーティーの話②  
★今回は、少~しアリスの内容に踏み入れようか。

アリスのティーパーティーのシーンと言えば、マッドティーパーティー(A Mad Tea-Party)。
今でも邦訳は「気違いのお茶会」。(「気違い」って訳、使っていいのか?)
登場人物は、
気違い帽子屋/マッドハッター(the Hatter)
 ※mad hatterとは原著には一度も書かれてないんだぜ。
三月ウサギ(March Hare/マーチヘアー)
ねむりねずみ(Dormouse/ドーマウス)

この「気違いのお茶会」の章はアリスの全編通しても面白さが際立っている章だと思う。
まずキャラクターが面白いよね。

d0155379_23433937.jpg
有名すぎる絵だからわざわざ引用しなくても…だが、じっくり見て欲しい。

●3月ウサギの庭園で開かれるこのティーパーティー、
なんでこんな登場人物かと言うと、まず3月ウサギ。
これはバビもウサギを飼っていたのでわかるのだが、ウサギは年中繁殖できるが
特に3月あたりが妙に元気なんだ。
後ろ足を蹴り上げて躍り上がるようにジャンプする仕草が見られる。
バビ家のじっとしているのが趣味のようなサファイア君もそうだった。
バビの足のそばで踊りあがってはねたのを初めて見たときはびっくりした。

現在ペットとして広く飼われているウサギはrabbit(穴ウサギ)だが、
hareは野ウサギのこと。穴ウサギとは生態が違う。
3月の発情期の跳ね方も激しくて、一瞬狂っているように見える。
そこで「3月ウサギのように狂った」という慣用句が今もイギリスにはある。
すなわち3月ウサギは、マッドティーパーティーにふさわしいキャラクターってことだ。

ちなみに、上に挙げたテニエルの絵のウサギの頭にあるのは「わら」。
ディズニーだと三月ウサギは金髪の髪の毛?にされているが
頭にわらを載せていることが狂人の証だったので、
これは踏襲してほしかったなーと思ったり。


●では、マッドハッターは?
これもヴィクトリア朝に「帽子屋のように狂った」という慣用句がある。
(現在のイギリスでよく使われる慣用句なのかは知らない)
語源は、紳士の必需品シルクハットのフェルト製造のために、
帽子屋さんはしばしば水銀を用いた。さらに帽子を磨くためにも水銀は用いられた。
水銀は中毒性があるため、発狂してしまうことがある。
そういう危険性を知らないで、水銀は銀メッキとか色んな技術に使用されていたわけだが。
それで、発狂する…あるいはそこまで行かなくても身体が震えるとか中毒症状が出る
帽子屋さんが多かったそうだ。
それで、マッドハッターも立派にマッドティーパーティーにふさわしいということになる。

ちなみに上の絵のマッドハッターのシルクハットの「In this style 10/6」とは
「この型は10セント6シリング」ってことなので、無作法にも売り物をかぶってるんだ。


●そしてねむりねずみことヤマネ。
ヤマネは「MAD」という意味には関係しない。
なんでも、オックスフォードの家具屋でいつもシルクハットを被った
「Mad Hatter」の異名を持つ男がいたらしい。
その彼が眠っている者を放り上げる乱暴な目覚ましベッドを発明して
(呆れられつつ)有名だった。
いつも眠っているねむりねずみがマッドハッターの隣で叩き起こされているのは
そこからの発想ではないかと考察されている。
(アリス研究家の第一人者桑原茂夫氏によるマーチン・ガードナーの考察引用)
ねむりねずみの話す糖蜜井戸の3姉妹の話はもちろん、
アリスの3姉妹の名前をもじっている。


★この1人と2匹のお茶会は実にひどい。

・たくさんの席が空いているのに、「席は無いよ」という。

・無理やり席についたアリスに、3月ウサギは「ブドウ酒はいかが?」と勧めつつ
そんなものはどこにも無い。

・「大ガラスが机に似ているのは何故?」と、なぞなぞを問いかけながら、
「答えなんか無いよ」という。
(※このなぞなぞに関しては、答えを求める問い合わせがあまりにも殺到して
キャロルが困って後に答えを作った。それも駄洒落たっぷりにね)

・時計はいつでもアフタヌーンティーの夕刻6時のままだ。


ここでは在ると無いの概念がおかしなことになっているんだ。


ここから、アリスの言葉尻を捕らえて、

I see what I eat. 私は食べるものを見る。
I eat what I see. 私は見るものを食べる。

…が、同じ意味だったら大変だとアリスを攻め立てるが、ねむりねずみが同調して、

I breathe when I sleep. 私は眠るとき息をする。
I sleep when I breathe. 私は息をするとき眠る。

…が、同じなわけがないと言うと、マッドハッターに
「お前にとっては同じことだろう」ととっちめられる。
しかも「what」の使用についての論議だったのに、
ねむりねずみは「when」と間違えている。

この辺の言葉遊びは、英語圏の子供なら本当に楽しくてしょうがないと思う。
残念ながら英語圏でないバビは、邦訳と並べて「素晴らしい機転を利かした訳だな」と
訳に感動するくらいしかないんだけれども。

beat time は「(音楽で)拍子をとる」ことだけど、
直訳すれば、「時間を叩く」ってことになる。
マッドハッターは、時間をキャラクターと捉えて
「時間は打たれるのが大嫌いなんだよ」と言ったりするんだ。

……ああ、こうしたこと細かく話しだすと、英語の授業みたいだ。
詳しい話は色んな翻訳家が訳しているからそっちを見てくれ。


★ここでバビが気になる、在るものが無くて、無いものが在るとする感覚。

端的に言えば、チェシャ猫がきっぱり言った MAD…気が狂っている感覚だが、
これはおそらく、当時キャロルが没頭していた写真と関わっている。

当時の写真は前も話したけど、快晴の日ですら、30分とか恐ろしく長い時間
シャッターを開けて光をとりこまなければ、像を焼き付けられない。
当時のポートレートが椅子に座っているものばかりなのは、そういう理由。
キャロルはさらに、被写体少女たちを横たわらせて撮ることが多かった。
ひとつは、それがじっとしているのに楽な姿勢だったからだ。
もうひとつは、寝転ぶ少女たちが可愛らしいというのがあっただろう。

そのようにじっと固定していてさえ、写真は写っていなかったり、
意外なものが写ったりした。
特に背景などは静物でないかぎり、揺れたり動いたりすると写らない。

本来在るものが無い。

この感覚は、写真を撮る趣味(ほとんどプロ)に熱狂したキャロルには
興味深い現象だった。
オックスフォードのまじめな教師だったキャロルは、少女ヌードもたくさん撮ったが
大学での風評を恐れて、モデルの本人に写真をあげてしまい、
自分のところに残していたものはほとんど処分してしまった。
でも、そのポートレートセンスは、それを仕事にしなかったというだけで、
素晴らしく、さらに撮影スタジオさえ持っているという完全なプロ。

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コンスタンス・モルベリー嬢のヌード写真
キャロルの残したほぼ唯一の少女ヌード写真。
他は処分してしまった。残っていたら素晴らしい写真集になったと思うのに。
彼のオックスフォード数学教師というお堅い立場にとらわれて
万が一のスキャンダルも絶対許せなかった。もったいない。

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19世紀のグラスハウス(撮影スタジオ)
カメラに大事なのはとにかく照明。
壁をガラス張りにして、自然光をできるだけ取り込める工夫をした。
こんな贅沢な(ガラス窓は当時のイギリスでは贅沢品で窓税をかけられた)
撮影スタジオを使っても、被写体は2分~5分をじっとしていないとダメだった。
「Victorian Inventions」

ここで、キャロルの撮影スタジオ「Glass House/グラスハウス」(1871.10完成)と
「鏡の国のアリス」(1章の題:Looking Glass House)(1871.12刊行)の関係も
色濃く見えて面白いのだが……。

そもそも、アリスがとてつもなくなが~いうさぎ穴を落ちてゆくって、
色んな学者が色んな論文書いているけど、当然「穴」っていうのは、
古今東西関係なくリアルと夢の境界の象徴。

プラス、アリスの場合、望遠鏡の筒も隠喩にあるのだろうと桑原茂夫他が
主張しているが、バビもまったくそのとおりだと思っている。

望遠鏡、写真。

ヴィクトリアンで出てきたこれらの画期的な技術が、見えないものを見せ、
見たものを切り取るように記録した(そして細密画家を消滅させた…)が、
これが人々の考えた方に影響を与えたのは間違いない。
ここもすごく興味深いが、ティーパーティーとは関係ないので割愛。

ブリデコまで、ぱらぱらこんなブリデコに関連した日記を書いていこうと思う。
興味を持ったら、3月20日にぜひとも参加してくれ。
キラキラの夢の世界をお見せするよ!!

3月20日ブリデコ参加表明は
https://ssl.form-mailer.jp/fms/297864d8210444 こちら
少数だった指定席は完売したけど、自由席はたくさんあるよ、ぜひ!

次回は「エゴイズムの無い愛」についての話でもするか。
ブリデコにくっついているBKライブのテーマ。
ちょっと哲学まじりの作家論は、バビ得意のカテゴリーだ←
愛について興味の無い子はいないだろう? フフ…


あ、こっちも開催迫ってきたな。行かねば。
http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/130301alice.html


バビ
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by bkmoonbk | 2013-02-28 23:46 | BKアラカルト
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