「男の子からあげても良いんですよ?」
とかそれって明らかにチョコレート会社の新たなマーケティング戦略な匂いしか感じません。
どうもチョコよりカレーのルーの方が嬉しい金井です。
かく言う私まんまとそんな戦略に負けつつ何かしなきゃと、
最近就職だったり、就職活動だったり、春から環境が変わったり、受験だったり、
仕事や将来の事に関してお悩みを何件か頂いていたので(ラジオか!)
この機会にそれの答えになるか分からないけれど、
いや何も答えちゃいないんだけど、
何かの足しになれば良いと、
つらつらと自分の事を思い出しつつ書いてみる。
簡単にいえば僕の場合は就職=今のレコード会社と契約した、という事になるだろう。
高校卒業後、親のスネにしゃぶりついてエスカレーターでそのまま大学に入学した金井少年。
新しくサークルに入る訳でもなく、
よって特に新しい友達が増える訳でもなく、
かといって勉学に励む訳でもなく、
それでいて人望もある訳ではないので、
片手の指で数えきれる友人と単位の相談をしながら学食で時間を潰す日々。
ワールドカップが近いという理由だけで選択し、決して将来披露する事は無いであろう第2言語のドイツ語の必修の出席だけは気にしつつ、
それでも唯一、高校からの惰性でバンドだけは続けていた。
そしていつからか自分たちの曲を作るようになっていた。
デモと称してCDを作って売るようになっていた。
ライブの度に他のメンバーなどが寝ずにCDRを焼いて来てくれて、
何枚売れた?!なんつて一喜一憂していた。
そんな僕らにいつからかレコード会社の社員と称した「大人」が現れ、
CDを出さないかと誘いを受けるようになった。
なぜ「大人」と書いたかというと、当時の僕から見たら働いている人が「大人」であって、二十歳を超えてようが働いてない自分は常に「子供」だったのである。
つまりは自分で働いて飯を食っているかどうかが僕の「大人」ボーダーラインだった訳だ。
かといって自分が今声を大にして「大人です。」と言えないのは何故だろう。
というのはまぁ置いといて、その「大人」は何人かいた。
「はじめの大人」が名刺を持って現れた!!!
僕らにとってバンドをやっていて名刺なんてかしこまったものを貰う機会なんてそうなかったので、
思わず!!!と付けたくなるような出来事だった。
でもそれは単純に嬉しかった。
はじめて自分が「大人」に認められた瞬間だと思った。
自分の作った物を認められて褒められて、悪い気などするはずがない。
とりあえず、うへへ、まじっすかー、ありがとうございます。
と終止ニヤけていたに違いない。
この時、いろいろ話を聞くうちにCDを出すという事に対して、レコーディングに関してから印税に関してまで知っておかなければ損をしそうな事が沢山ある事に勘付く。
ただ唯一懸念だったのが、その「大人」が担当しているというもう1つのバンドが僕の心に何も響かなかった。
そのすぐ後に「2人目の大人」が現れた。
今度はもう慣れっこである。まぁまだ2回目ですが。
なのでこちらも少し大人ぶってみる。がっつかないように努力する。
こちらの「大人」は僕らが東京/八王子でライブをする時には顔を出し、
そして少し世間話をして帰る。それが続いた。
その後もいくつか「大人」との出会いはありつつも、
当時の僕にはタイムリミットが迫っていた。バンドの他のメンバーが就職活動をし始める前にCDを出して、何とかその“気”にさせたかったからだ。
そして何とかして尻を叩いていざCDを出そう!と決めて、じゃあどこから?という話し合いをバンドが持ってそれを決めるまではモノの数分だったと思う。
あまりその過程は詳しく覚えてはいないんだけれど。
今振り返ってもそれぞれ理由は異なるかも知れないし、一緒かも知れないし。
僕の場合、結局のところ何で決めたかというと「なんとなく」。
一見めちゃめちゃ失礼に聴こえるかも知れないけれど、
そこは違うんだ奥さん。マダーム。
僕は「なんとなく」という言葉が大好きだ。
理由が無い方が純粋な気がしないかい?
※ ただし時折連呼しすぎて相手を不快にさせるので注意して下さい。
というのは冗談で。
今はじめて話す事だけど、
「はじめの大人」は「2人目の大人」の事を悪く言った。
でも「2人目の大人」は「はじめの大人」の事を悪く言わなかった。
それが僕の中で引っ掛かっていた。
後の話だがその「はじめの大人」の会社はもう潰れて影も形も残っていない。
仮に僕らがそこからCDを出す事に無っていたら、
今僕は就職氷河期のまっただ中で凍え死んでいたに違いない。
皆さんとともに正しく地球を廻す事も無かっただろう。
後に聞いた話だと、「2人目の大人」が「はじめの大人」仁義を通そうと挨拶に言った所、リアド君のウソの連絡先を教えられたらしい。
大人って怖い。
「この契約ってのは結婚みたいなもんなんだなー。」
これは「2人目の大人」こと今の僕らの担当の言葉だ。
今では凄くしっくりくる。
その後僕らは一度“活動休止”という若干の“倦怠期”を迎えるも(笑)、
今は年1でアルバムという子供を産みつつライブで育てつつ、円満かつアクロバティックな夫婦生活を営んでいる。
先の事は良くわからんが、先の長い付き合いだと思っている。
先っちょ先っちょ済みません(下ネタではない)。
ただ今になって思う事は、どんな会社で〜どんな場所で〜どんな条件で〜とかじゃなくて、
結局“誰”とどのくらいの“熱量”をもってやるかだと思ってる。
そして自分がその人の人生の1部分として、責任を持てるかどうかだと思ってる。
別にね、
これって音楽業界の中がみんなそうなっているかと言われると全然そんな事ないし、
他の業界なんてもってのほか当てはまらないだろうからあまり気にはしないで下さい。
価値観の置き方なんて人それぞれでしょうし。
僕なんて未だに価値観なんて何処かに置き忘れてなくしてしまったし。
たいした人生経験がある訳でないし、
良き相談相手になれる気もしないのでね、
ただ何となく自分の時の事を書いてみました。
※カレーのルーは実際貰っても困るので大丈夫です。
BIGMAMA 金井政人