execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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ビヨルン・渡辺香津美、アイスランド大使館ライブ大成功!
 昨日(2010年4月3日)のライブ、楽しかったぁ〜〜!アイスランド大使館でアイスランドを代表するギタリストのビヨルン・ソロッドセンと、日本を代表する渡辺香津美さんのギター・デュオ・ライブを ICELANDiaとーーーで主催。大使館内のありったけのイスをかき集めての大盛況でした。

 いやぁ、心温まる楽しい演奏だったこと!あれほど暖かで心に染みる演奏を聴いたのは久々でした。ライブ後に異口同音に聞いたのは、最後の曲が特に心に迫り、涙しそうになったという声。意図した訳ではないけれど、最初と最後がビートルズでした。オープニングがジョンの「ノルウェーの森」で、アンコールの最後はポールの「ヒア・ゼア・アンド・エブリウエア」。セットリストは後日アップしますね。

 私は前日のピットインでも堪能させてもらいましたが、渡辺香津美さんのギターは本当に完全無比。ケタ違いに上手すぎ〜〜。ビヨルンも負けずにあれこれとやるので、大人になったギター・キッズが国境を越えて互いの個性を楽しみながらプレイしていた感じで、聴いている方もすごく楽しい。特に大使館ライブではそれがよく出ていて、時間が経つのが早かったぁ〜。

 今回の私個人の最大の役得は素晴らしい音楽をたくさん聴けたこと。やはりアーティストについてないと、リハーサルまでじっくりと見聞きすることはできないので、リハーサル+本番、リハーサル+本番を2日続けて聴くことができたのが一番の役得でした。
 そういえば、去年のレイキャヴィクでは、ばったりスクリ・スヴェリルソンのリハーサルに出会して、あれもよかったなぁ。

 それで、噂の渡辺さんの運指を至近からじっくりと見せていただきました。これが本当にすごい!
 なにせ音の粒がきれいに揃っていて、ものすごく心地いい。それも気張ったところが全くなく、ごく自然体なのに凄い。いえ、無駄な力が入らないから凄いのでしょう。なんだかギターじゃないっしょ?と思うような音使いも(いえ、どこから見てもギターです)。もしかして、指が片手に8本ありません?と思うことも(大丈夫、5本です)。あまりにも気持ちよく、てマジで卒倒しそうになったコードがいくつかあり、そのコードだけ3分間ずっと鳴らしてもらえませんか?って頼みそうになった。私の脳だか身体のどこかのツボに共鳴したのかも。

 そそ、それで、許可をいただいたので、使い始めたばかりのツイッターで、リハーサルとかライブの模様をツイットしたのですが、海外のサーバー経由だと日本語が文字化けすることに気付かず失敗。以下が昨日、文字通りライブ(生中継)でお届けした私の携帯からの画像です。

 リハのビヨルン
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 リハ中なう ビヨルン&香津美さん
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 本番ライブなう
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 ノリノリのフォトセッション
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 正式なライブの写真、アーティスト・ショットなどは、シバノさんにお願いして撮影していただいていますので、後日まとめてお届けできる予定です。
 それから、渡辺香津美さんのツイッターはここ。フォローをよろしく!

 本当に素晴らしいライブでした。お客さまも大満足でよかった。そして何よりもアーティスト自身がとても楽しんでいたのが印象的でした。
 渡辺さん&スタッフとビヨルンに感謝!また、このイベントはクラブ・アイスランドのみなさんが、心をこめて手伝ってくださいました。大使にもスピーチをいただきました。みなさんのご協力に主催者として心より御礼申し上げます。(小倉悠加 / Yuka Ogura)c0003620_13213440.gif


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by icelandia | 2010-04-04 23:16 | Jazz | Comments(0)
本日はアイスランド大使館でビヨルン&渡辺香津美競演!
 昨日(2010年4月2日)は、新宿ピットインにての「渡辺香津美ギター生活40周年記念スペシャルセッションvol.1 〜馬運天 meets 地熱スウィングin アイスランド」で、渡辺香津美(G)、井野信義(B)、山木秀夫(Ds)のメンバーに、ビヨルンを暖かく迎えていただきました。
 メンバーのみなさま、ビヨルンをたくさんフィーチュアしていただき本当に有り難う御座います。このような形で彼のことを多くのジャズ・ファンにご紹介いただき、本当にうれしかったです。有り難う御座います!!

 ライブは素晴らしかったです!!!それも、全員がやけにものすごく旨い。当たり前か・・・。

 写真は、アイスランド国内報道用に撮影していた人に頼んだのですが、カメラマンの腕は悪くなくても、私のデジカメがショボすぎたみたい・・・。でもまぁ、気は心ということで(笑)。
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 ICELANDiaの小倉は、以前ビヨルンが参加するグループ、ギター・イスランシオのアルバムを日本でリリースしたことがあるため、その御縁で今回あれこれをやらせていただいています。

 本日(4月3日)はアイスランド大使館で、渡辺さんとビヨルンのアコースティックによる共演(競演)。昨日の演奏を見て、益々楽しみ!チケットはまだ若干ありますので、興味ある方はぜひ当日、いらしてくださいね!
 日時、場所の詳細は以下でご覧ください。
http://alljos.com/event/2010GuitarDuo/
(小倉悠加 / Yuka Ogura)c0003620_13213440.gif


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by icelandia | 2010-04-03 02:33 | News | Comments(0)
2006年度アイスランド音楽賞受賞者決定!
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 ◆ アイスランド音楽賞受賞者発表!!
 
 2007年1月31日の昨日、恒例のアイスランドのグラミー賞、アイスランド音楽賞の授賞式が行われました。アイスランドの新聞記事を見ながら書きます。毎度のことですが、当方アイスランド語が分からないため(辞書は駆使しています)、間違いはぜひご指摘ください。
 以下にリンクしてあるものは、ICELANDiaのショップに既にある該当アルバムか、または該当アーティストです。

       ***ロック部門***



◆作詞作曲賞
Ghostigital: Not Clean 元シュガーキューブスですね。





◆最優秀パフォーマー賞
Bjorgvin Halldorsson

◆最優秀ポップ・アルバム賞
Hafdis Huld: Dirty Paper Cup 2月半ば入荷予定

◆最優秀コンテンポラリー・ポップ・アルバム賞
Baggal徼ur: Aparnir ・Eden

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◆最優秀ロック・オルタナティブ・アルバム賞
Petur Ben - Wine for my Weakness



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◆最優秀ノー・ジャンル・アルバム賞
Skuli Sverrisson - Seria 2月中旬再入荷




◆最優秀男性ヴォーカリスト賞
Bubbi Morthens

◆最優秀女性ヴォーカリスト賞
Lay Low  お取り寄せ可能

       ***ジャズ部門***

◆最優秀アーティスト賞
Einar Valur Scheving: L断

◆最優秀パフォーマー賞
Utlendingahersveitin

◆最優秀ジャズ・アルバム賞
Joel Palsson: Varp  取り寄せ可能

       ***その他の部門***

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◆最優秀ビデオ賞
Trabant: The One このアルバムはジャケがジャバラになっていて面白い!
制作者: Reynir Lyngdal & Trabant



◆最優秀楽曲賞
Lay Low: Please Donォt Hate Me

◆最優秀新人賞
Elfa Run Kristinsdottir, fidluleikari

       ***クラシック部門***

◆最優秀作曲賞
Askell Masson: Fidlukonsert

◆最優秀演奏者賞
Vikingur Heidar Olafsson :pianist

◆最優秀アルバム賞?
Porlakstidir
Flytjendur: Voces Thules.

 後日談等が入れば、続報としてお伝えしますね!(小倉悠加)c0003620_13213440.gif




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by icelandia | 2007-02-01 16:06 | Comments(0)
氷音楽賞ジャズ・アルバム大賞受賞!&お買い物は素敵なショップで!
 1月末に行われたアイスランド音楽賞については、速報として結果をお知ら済みですが、個人的にとても感慨深い受賞作があるので、別枠でご紹介を。
 
 c0003620_1812740.jpg2005年アイスランド音楽賞ジャズ・アルバム大賞受賞作
  シグルズール・フロサソン・アイスランド・スーパー・ジャズ・カルテット『ヘディング・ホーム』
 日本盤のみボーナス・トラック2曲収録。・・・って、外盤は一切出回っていませんが。
  試聴はこちら。高音質の試聴であるため、読み込みに若干時間がかかります。それから、受賞を記念して本人直筆サイン入りアルバムを特別放出中です(定価販売)。ご利用ください。

  何がそれほど感慨深いかといえば、もちろんシグルズール・フロサソンがICELANDia所属アーティストで、愛知万博で去年来日してくれたこともあります。でも、それだけではありません。このアルバムは私のリクエストにより制作されたアルバムだからです。
 
  海外のアーティストと契約する際、日本側から「アルバムを作って」とお願いして、「こんな内容で」とお願いしてどの程度通るかは未知のことです。もちろん、制作費の一切合切を日本側が負担するというのであれば、話は別ですが。
  アーティストのトップ・アーティストを集めたスーパー・ジャズ構想は私が出した案で、先方はその考えを素直に受け入れてくれましたが、人口30万人足らずの小さな地域の中で、「私がスーパー・ジャズの一員だ」と決めてしまうと人間関係での悪影響が懸念されたため、アイスランド国内ではシグルズール・フロサソンのソロ・アルバムとして発売されました。
 

c0003620_1810578.jpg シグルズールはアイスランド・ジャズ界の実質的頂点で、アイスランドが誇るジャズ大学の学長を務めています。同時にアクティブなミュージシャンでもあり、北欧を中心に様々なジャズ・フェスティバル等に参加しています。決まったメンバーのバック・バンドを持たず、その時々の雰囲気や目的にあった人材をその都度集めます。
 教育者でもある彼は、アイスランドの音楽教育の底上げをしたとして教育関係者から高い評価を受け、実際これだけ多くのミュージシャンがアイスランドから輩出されているのも、元を正せば彼が音楽教育の原点のところから、大幅な見直しを行い、カリキュラムを組んでいったおかであると言われます。
 
 2005年の音楽賞でシグルズールは3部門にノミネートされ、念願だったジャズ・アルバム大賞を受賞。これまでに10枚近いソロ・アルバムを発表してきた人なので、今回の受賞は悲願でもあり、すべて自作曲ということもあり、受賞の感慨もひとしおであるとのメールをもらいました。
 
 「君がこういうアルバムを作ってほしいとリクエストしてくれたおかげだから、受賞の功績の一部は君にもあると思ってほしい」という言葉をいただき、感激です。
 
 このアルバム用に、久々に自分で作曲をしてみたところ、これがことのほか楽しく、次作も自作曲から成る文字通りオリジナル・アルバムになるようです。今回、大賞を受賞したアルバムは、一見ポール・デズモンドのようなクールな演奏に聞こえるのに、その実とても暖かでオーソドックスな響きのあるジャズで、近年には珍しく(?)奇をてらわないストレートで親しみやすいジャズであると専門家からは高い評価をいただいています。当方に宣伝力がないことから広く知られていないのが非常に残念だと常々思っていましたが、ジャズ・アルバム大賞を受賞したことでもあるので、ぜひご注目ください!
 
 ICELANDiaレーベルの音楽は全国のCDショップでお取り寄せ可能ですが、素敵なネットショップ各店でも取り扱いが始まっています。上記アルバムの取り扱いもありますので、ぜひご利用ください。
 
 ICELANDiaレーベル取り扱いショップ
 
■インテリア雑貨と生活雑貨ーSIMPLESIZE
http://www.simplesize.com

 洗練された楽しいインテリア雑貨を幅広く扱うショップで、ウエアやアウトドア製品、ステーショナリーに音楽、ペット用品など、さまざまなジャンルでの商品が充実。セール品もチャーミングな品々が多く、目移りします。ブログには店長の人柄とこだわりもチラリ。バレンタイン用に、素敵なギフトが見つかるかも。とても楽しいサイトなので、一見の価値ありです!

■北欧雑貨専門のオンラインセレクトショップ『ウィズ・スタイル』
http://www.rakuten.ne.jp/gold/withstyle/

 マリメッコやイッタラ等、北欧の素敵なブランドを中心に扱うショップです。キッチン用品に素敵なものが多く、いつもため息混じりに眺めています。私はマリメッコのファンになったのがなんと70年代!これほど日本で流行するとは・・・。
 木のおもちゃや、キッズ用のカトラリーなど、小さい子がいるからこそ生活が楽しくなるようなものもあり、プレゼントにもとてもよさそうです。
 
 (文:小倉悠加)現在、風邪引き中で熱が3日間下がりません。食っちゃ寝に徹する以外で何か風邪退治法がありましたら、教えてくださ〜〜い!医者へ行ってもムダだと思っているため、ビタミン剤とドリンク剤でしのいでおります。子供-->夫-->私の家庭内感染のようです・・・(トホホ)。

 *新譜入荷!どうぞICELANDiaのショップにお立ち寄りください。
 *ICELANDiaの母体、アリヨス・エンタテイメントのサイトはこちらです。c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
by icelandia | 2006-02-12 18:18 | Jazz | Comments(1)
『鏡の中のアイスランド』リリース!:特集その1
 『Figaro』のアイスランド音楽特集でググ〜〜っと身近になってきたアイスランドの音楽。今回はあの巨匠マイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』を思わせるというヨーエル・パルソンのご紹介です。
 アイスランドの音楽コミュニティはそれほど多くないため、ポピュラー・アーティストとジャズ・アーティストの交流も盛んです。そんな中、ジャズ・アーティストとして活躍する傍ら、ジャズ・パンク(!)グループを組んだり、様々なプロジェクトを計画し、幅広い音楽性を示しているのがヨーエル・パルソンという新進サックス奏者。アイスランド最高峰のジャズ・アーティスト、シグルズール・フロサソンの愛弟子でもあり、なかなかユニークな活動をしています。
 そんなヨーエルも、もちろんICELANDiaのアーティスト!『鏡の国のアイスランド』のアルバム発売を記念し、ここに2-3回に分けてヨーエルの特集をしますが、まずはジャズ評論家の大御所である岩浪洋三さんがヨーエルに向けた言葉からどうぞ。以下の文章は今年初頭にも掲載しましたが、再登場させていただきます。
 ジャズ・ファンは大注目です!!! (小倉悠加)
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『鏡の国のアイスランド』ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソン

アイスランドのジャズにはとてもデュオの演奏が多いのに気づく。それはシンプルな素材でナチュラルな演奏を好む国だからであろうか。そのため、なにか日本の民謡や童謡を聴いているような気分になり、親しみがわいてくるのである。もともと日本や東洋は昔はそれほど複雑なハーモニーが存在したり、好んだりした国ではなかったからだ。その意味ではアイスランドのジャズはなにか日本人の肌に合うところがある。とくに美しい旋律を好む点においても・・・。

このアルバムもじつはデュオであり、若手のテナー・サックス奏者ヨーエル・パルソンと中堅ピアニストエイソール・グンナルソンとの二人によって演奏されている。

テナーのヨーエルは1972年のアイスランド生まれで、9歳でクラリネットを学び、15歳で策すを吹くようになったという。そして自国で音楽教育を受けたあと、92年にアメリカのバークリー音楽に留学し、優秀な成績で94年に卒業している。アメリカで学び、プレイしただけあって、彼のサックス・プレイは技術も優秀だが、音楽的にもインターナショナルなものを持っており、プレイもレベルが高い。今人気のアメリカのテナー、エリック・アレキサンダーと比較しても遜色がない。本アルバムでは、アイスランドのスタンダードというか民族性の強いナチュラルな音楽を演奏しているが、モダン・テナーのジョン・コルトレーンあたりの進歩的なテナー・プレイヤーの演奏も十分消化した上でのプレイであり、随所でモダンなテナーのフレーズも聴かせてくれる。

ヨーエルのテナーは実によく歌っており、表情が豊かで繊細であり、バラードの演奏におけるニュアンスに富むプレイには、とくに心を惹かれるものがある。

このアルバムの原題は『SKUGGSJA』となっているが、”鏡”の意味だそうである。そこで、原題を少し意訳してアイスランドのポピュラー音楽の歴史やアイスランドの人々の生活を反映した音楽ということで、『鏡の国のアイスランド』にしたそうだが、そうすることによって、このアルバムの演奏が想像できるようになった。

アメリカのジャズには、ジャズの素材となるさまざまなスタンダードがあるように、アイスランドにはアイスランドのスタンダードと呼ぶべきスタンダードがあるようだ。そしてどの曲もアイスランドの美しい大自然を反映しているように感じるのは、ぼくだけだろうか。

このアルバムはヨーエルの4枚目に当たるアルバムだそうだが、彼が参加したアルバムは50近くもあるといわれる。またヨーロッパ各国を広く楽旅しており、フランス、ドイツ、英国、ノルウェイ、デンマーク、スエーデン、グリーンランドなどで演奏したことがあり、アメリカは勿論カナダでの演奏経験ももっている。

本作は第4作だが、彼のデビュー盤は『Prim』で、Naxosから世界に向けて発売された。第二弾は『Klif』はギターを加えたカルテットで吹き込まれ、2001年アイスランド音楽賞で、ジャズ・アルバム賞を受賞している。第3作は2002年に『Septett』と題されて発売され、やはりジャズ・アルバム賞を受賞している。このアルバムには師匠のサックス奏者シグルズール・フロサソンも加わっていた。

昨年の彼はサックス、ベース、ドラムスというトリオでジャズ・パンク・グループGramを結成してニュー・サウンドに挑戦した。一方でメゾフォルテのヨーロッパ・ツアーにも参加している。本作『鏡の国のアイスランド』では、このメゾフォルテのピアニスト、エイソール・グンナルソンとの共演であり、息もぴったりと合っている。エイソールのピアノは大変ピアニスティックで、センスのいいリリカルなプレイをみせているのがとても印象的である。ピアニストの”ツボ”をおさえた相の手がみごとであり、ベースやドラムスがなくても、安定した、バランスのいい広がりのある音楽を生み出している。ジャズのフィーリングも豊かだが、クラシックで鍛えたたしかな腕前と格調の高さも魅力だ。
このアルバムは演奏もさることながら、演奏曲の親しみやすさと旋律の美しさに注目したい。


まず一曲目の「カントリーサイド」に驚かされる。まるで日本の歌謡曲のようでもあり、またミッシェル・グランが書いたポップスのようでもあり、メロディは憶えやすくて美しい。なんでもアイスランドの国民的歌手Elly Vilhjalmsのために書かれた曲という。

「ディマリムの歌」はソプラノ・サックスで幻想的に奏でられるが、アイスランドの有名な物語で、子供用の絵本にもなっているという。確かに愛らしい曲だ。

「泣かないで」のちょっともの悲しいメロディも日本人の感性にぴったりの曲だ。心にやさしくひびく曲でもある。テナーの合ったかなひびきに包まれると、ふしぎに心が解放される。旋律はどこか日本の民謡風だ。

「スヴェン・ギー・エングラー」も大自然と調和するサウンドで、ジョー・ザヴィヌルが作曲し、マイルス・デイビスが演奏した「イン・ア・サイレント・ウェイ」とダブって聴こえる。ザヴィヌルの曲はオーストリアの羊飼いのメロディだった。なんでも「スヴェン・ギー・エングラー」はシガーロスの新作『()』の曲だそうだが、余韻の美しい曲で、このアルバムの中でもいちばん感動を覚えた演奏だ。

「シークレット」も同様のきれいなメロディをもったバラード。Datar & Runar Gunnarssonがヒットさせた曲だそうだ。このテナー・デュオにぴったりのフォーク的な佳曲だ。

「 涙色のローズの詩」はアイスランドのトラディショナルだそうだが、この国の人気者ビョークのヒットで、Hector Zazouのアルバム『Song from the Cold Sea』で歌っている。ここでヨーエルが吹いている低音楽器はバス・サックスであろうか。エイソールのリリカルなピアノの役割も大きい。

ビョークといえば、「少年ヴィーナス」はビョークのオリジナル。シンプルだが、魅力的なメロディだ。

「共に旅して」はコール・ポーターの「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」をスロー・テンポで演奏したら、こうなるといったメロディだ。

ラストのメガス作曲の「ふたつの星」にしても、どれもアイスランド的メロディというのだろうか、大自然と調和する曲ぞろいで、いずれもアイスランドの人々にとってはなじみの深い曲のようだ。ちょうど、アメリカのミュージシャンがアメリカのスタンダード・ナンバーをジャズ化するように、アイスランドのジャズメンにとっては、このアルバムの曲がスタンダード・ナンバーに当たるのであろう。聴いているうちに、どの曲もみんな好きになってしまった。c0003620_23245028.gif
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by icelandia | 2005-10-25 19:40 | Jazz | Comments(1)
朝日新聞アルバム紹介:おおらかな叙情のアイスランド・ジャズ
いつもICELANDiaブログをお読みいただき、有り難う御座います。

 快挙です!本日(7月29日)朝日新聞夕刊の『今月の10枚』というアルバム評に、シグルズール・フロサソン・アイスランド・スーパー・ジャズ・カルテットの『ヘディング・ホーム』が見事選出されています!!

c0003620_2184419.jpg  国内で1ヶ月にリリースされる新譜が約500枚と言われる中、全国紙の『今月の10枚』に選出されたのは、すごーく栄誉です。北欧もアイスランドとなると、「ジャズといってもどんなもんか?」という疑問もあるかと思います。なにせアイスランドなのでアメリカのジャズとは自ずと違いますが、シグルズールにインタビューをしたある記者は、北欧人であるからこそ音楽に偏見を持ち込まず間口が広いということを言っていました。
 
 朝日のアルバム評では、「おおらかな叙情とスイング感が快く、フロサソンの吹くアルトサックスの魅力も大きい」とされています。メロディがしっかりしていて、奇をてらわず、真正面から正統的にぶつかり、そこに個性を入れて、とても入りやすく聴きやすく親しみやすいジャズが出来あがった感じです。
 元来ポップス・ファンである私が心底楽しんで聴ける作品なので、幅広い年齢層の音楽ファン一般に大いにお勧めしたいです。前述の記者の言葉を借りれば、間口の広いジャズなので、ジャズを敬遠しがちな方にこそ聴いて頂きたい作品です。そういう点で、「おおらか」というのは非常に的を得た表現をしていただき、ありがたい限りです。
 
 流通はユニバーサル・ミュージックを経由しているので、全国のショップで入手可能です(店頭にない場合は、お取り寄せください)。私の会社であるアリヨス・エンタテイメントからの直販もしていますので、それをご利用いただくこともできます(送料無料)。ぜひぜひ、多くの方々に聴いていただき、今まで知らなかったジャズの素晴らしさをご堪能ください!(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
 
by icelandia | 2005-07-29 20:32 | Jazz | Comments(0)
今が旬!アイスランド・ジャズ全国一斉発売!!
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 苦節何年でしょうか・・・。始めは単なる仕事として受けたのに、なんだか思い入れが激しくなり、ひどく感情移入してしまい、見捨てられなくなって、とうとう自力で音源を集めて、ひとつのレーベルにまとめあげました。そして、やっと第一弾のアルバムが7月8日、全国一斉発売になりました!!
  
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 『ヘディング・ホーム/シグルズール・フロサソン・アイスランド・スーパー・ジャズ・カルテット』ISLJ-1001
  アイスランドのジャズ大学の学長であるシッギことシグルズールをリーダーに組まれたスーパーなカルテットで、ピアノは日本でも人気のメゾフォルテのエイソール・グンナルソン。ドラムスは北欧ジャズ界伝説のドラマー、ピエトゥル・オストルンド、それからベースは若きジャズメンのナンバーワンと言われるヴァルディマール・シグルヨンソン。
  業界内の評判はすこぶる良く、そのうちにいろいろなジャズ雑誌等に取り上げられると思います。北欧的な感覚を盛り込んだストレートなモダン・ジャズで、メロディラインがはっきりとしているため、親しみやすく、思わず口ずさみたくなる曲が多く、本来はポップス・ファンである私も、掛け値無しで魅了されています。アリヨス直販サイトからの御購入だと、ちょっぴりおマケ付き?!
  それで、この場を借りて訂正したいのですが、マヌケなことにチラシ関係にすべてタイトルを『カミング・ホーム』としてしまいました。まぁ意味は似たようなもんじゃん、なのですが、間違いは間違いで、お詫びして訂正致します。私の大ポカです。
 


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  『クリスチャーナ・デビュー!/クリスチャーナ』ISLJ-1002
  クリスチャーナの歌声は本当に評判がよく、北欧の澄んだ空気を思わせるイヤミのない澄んだ歌声で、この声にずっと包まれていたーーい!という感覚になってきます。クリスチャーナの名前は、本当はクリスチャーナ・ステファンスドッティルですが、本人にも承諾を得てアーティスト名をクリスチャーナだけにしました。だって、ビョークだって、本当はビョーク・グズムンズドッティルでしょう。
  このアルバムに関しては、限定でオリジナル盤(本国でも絶盤)を通販のみで扱っています。日本でプレスした盤は、直販もしますし、お近くのレコード店経由で御購入いただくことも可能です。
 ダウンロードや試聴はこちらでどうぞ。
 
 ICELANDiaがお贈りする、アイスランド・ジャズの旬がやってきました!来週は来日での東京公演もあるので、ぜひご注目ください。今回限りの夢の共演です!詳しくは下のバナーをクリック。 (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gifc0003620_20325550.jpg
by icelandia | 2005-07-08 21:11 | Jazz | Comments(1)
ハイドロ・パフィン号ゴール!!
 いつもICELANDiaブログを読んでいただき、有り難う御座います。
 
 環境にやさしいエネルギーを使い、アイスランド一周の旅に出たハイドロ・パフィン号、どうやら無事目的地へ到着したようです!グリーン・エナジー・アドベンチャーのみなさん、おめでとうございます!!!
 
 最後の方は、パフィン号にも疲れが見られ、トラブルが続いていたようですが、それでもどうやら周囲のサポートもあり、無事にレイキャヴィークまで辿りつけたようで、本当によかった!
  
 私たちが何気なく使っているエネルギーは有限であり、そのために戦争が起こることもあるということを肝に銘じて、エネルギーは大切に使いたいものです。それから、日本もアイスランドと同じ火山国なので、地熱発電が100%環境にやさしいとは限らないとはいえ、アイスランドの取り組みをもっともっと深く考える必要があるのではとも思います。
 
 グリーン・エナジー・アドベンチャーのサイトはそのようなことを考えるきっかけにもなるかと思うので、みなさんぜひ一度はのぞいて見てくださいね! (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
by icelandia | 2005-06-27 19:25 | Comments(0)
音楽サプリで脳内リラックス:『静寂の余韻』
 いつもICELANDiaのブログにおいでいただき、有り難う御座います。

 先日”『静寂の余韻』は心に効く音楽サプリ”というタイトルでブログをアップしたところ、読者の方からなぜ音楽がサプリになり得るのか、ということを解説したメールを個人的にいただきましたので、今回はそのお裾分けです。
 
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 あまり詳しいことになると私も理解しきれないので、すごーく簡単に言えば、要はその演奏を左右どちらの脳で感知する(聞く)か、ということになるそうです。
 日本人は言語を左脳で理解し、母音、子音、感情音、虫の音、波、風、小川のせせらぎ等の自然音も左脳で聞き、その上計算処理などをするのも左脳だそうです。左脳はいつも大忙しです。

 それに比べて右脳で聞くのは西洋楽器や雑音など。雑音は、無視しなくても認識していないことも多々ありますね。で、楽器なら何でも右脳かと言えばそうではなく、なぜか邦楽の和楽器は左脳で聞いているのとか。

 日本人は左脳を日常的に酷使しています。その脳を休めるために一番いいのは西洋楽器の演奏音楽ということなので、それを考えるとクラシックやジャズが最も脳内リラックスに即した音楽サプリということになります。よくリラクゼーションに、鳥の声や雨の音など、自然音を取り入れたものがありますが、それを聞くことにより大自然を思い浮かべるために気分がよくなるのであり、必ずしも脳を休ませていることにはならないそうです。最初は自然の風景を思い浮かべてリラックスした気持ちにはなっても、自然の音を聞いていくうちに、だんだんそれをうるさく感じるようになるのは、左脳にとって負担になるからなのでしょう。
 
 それを考えてもオスカール・グジョンソン&スクリ・スヴェリルソンのアルバム『静寂の余韻(After Silence)』はまさに脳内リラクゼーション。西洋楽器の演奏ものであり、またゆったりとしたテンポは呼吸を整えてくれます。そしてこちらはシンセなどの人工楽器を用いていないため、自然の倍音がたっぷりと入っています。倍音が何であるかをすごーく荒っぽい例を使ってご説明すれば、精製塩と天然塩の違いでしょうか。ピュアな精製塩は塩っ辛くてトゲトゲした味ですが、天然塩は味に幅がありまろやかです。人間の耳では聞こえない倍音が身体にどのような影響を与えるのかは、まだあまり分からないそうですが、奥深くまろやかというところでは、人工ではない楽器音の方がやはり聞いた時のリラックス度が上のような気がします。

 そしてこれは個人的なことですが、脳内リラックスに加えて私はこのアルバムを聴くとアイスランドの自然や親切な人々のことを思い出し、穏やかな気持ちになってきます。親しみやすいメロディ、落ち着いたアルト・サックスの音色、ゆったりと流れるゆらぎのリズム・・・・そして何よりも、音楽として高品質であり、どことなく憂いを帯びたその演奏は、日本人の感性によく共鳴します。
 
 ストレスが溜まって頭を休めたい時、気持ちを慰めたい時に、『静寂の余韻』はとてもいいサプリになってくれること請け合いです。Excite Music Storeでダウンロードできますので、どうぞ一度お試しください!
  (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif

 
 
  
 
 
by icelandia | 2005-03-04 02:04 | Jazz | Comments(0)
クリスチャーナ:ヨーロッパ女性ジャズ・ヴォーカルの最高峰
いつもICELANDiaブログにお寄りいただき有り難う御座います。みなさんからご好評の岩浪洋三氏によるアイスランド・ジャズの解説ですが、今回はアイスランドの歌姫、クリスチャーナについてを語っていただきます。「はっきりいってヨーロッパの女性ジャズ・シンガー中、一、二を争う実力者だとおもう」との高い評価をいただきました。みなさん、どうぞご試聴ください!(小倉悠加)
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クリスチャーナを聴く

 ヨーロッパはすぐれた女性歌手が沢山いて日本でも親しまれているが、ぼくも好きでよく聴く。イギリスのクレオ・レーン、オランダのリタ・ライス、故アン・バートン、スエーデンのモニカ・ゼタールンド、ノルウェーのカーリン・クログなど名前がすぐに浮かぶが、クリスチャーナのアルバムを聴いて驚いた。アイスランドにもこんなにすばらしい女性ジャズ・シンガーがいたのだ。アルバム『クリスチャーナ/ Kristjana Stefansdottir』を聴くと、彼女の実力がよくわかる。アイスランドの歌手には珍しく、全編アメリカのスタンダード・ナンバーを歌っているので、親しみやすいし、ほかの歌手と比較して聴くこともできるので、彼女のすぐれた才能がすぐにわかるのだ。スキャットも交えての堂々たる歌いっぷりはベテラン歌手並みだが、そんな年でもない。1968年のアイスランド生まれというから今年37歳である。2000年にハーグのザ・ロイヤル・コンセルヴァトリュームのジャズ・シンギングの学位を優秀な成績で獲得している。

 彼女の歌はアメリカのジャズ・スタンダードをよく理解しており、フィーリングも曲の解釈もみごとであり、かなり国際的な場を踏んでいるものと思われる。彼女はアイスランドのトップ・ジャズメンと共演してきたほか、フランク・フォスター、マリア・シュナイダーといったアメリカのトップ・ミュージシャンを指揮者に迎えたこともあるレイキャヴィク・ビッグ・バンドでレギュラー的に歌ってきたのだった。

 また、1996年にはピアニストのアグナール・マグヌッソンと共演し、オランダのナショナル・ラジオ・ステーションでも歌い、アイスランドでレギュラー的に歌ったほか、オランダ、フィンランド、英国、ドイツでも歌ってきたという。やはり数多くの国際舞台を踏んでいるのである。またレイキャヴィク・ジャズ祭でも歌い、録音され、放送された。また、アイスランド大統領の前でも歌ったし、2000年12月には政府の恒例ガラ・コンサートという栄誉ある場での出演も果たしている。

 彼女はまた賞もいくつかノミネートされている。彼女のファースト・アルバムアルバム『クリスチャーナ』はアイスランド音楽祭で2001年のベスト・ジャズ・アルバムにノミネートされている。また2002年9月にピアノ作曲のスンナ・グンロイグスと共演して吹き込んだ『美しき世界/スンナ・グンロイグス&クリスチャーナ』も、同じ賞のベスト・ジャズ・アルバムにノミネートされている。

  現在彼女はピアニストのアグナール・マグヌッソン、ドリュー・グレス(b)とニュー・アルバムを録音中だが、さらに2005年の春にはいよいよニューヨークでの録音も予定しており、更に世界に向けて羽ばたこうとしているようだ。

 それではアルバム『クリスチャーナ』をじっくり聴いてみよう。

 まず共演のミュージシャンを紹介するとAgnar Mar Magnusson(アイスランド、p)、Uli Glassmann(ドイツ、b)、Thorsten
Grau(ドイツ,ds)、Michael Erian(オーストリアts)、Birkin Freyr Matthfasson(アイスランドtp, th)となっており、ヨーロッパ・オールスターズのようなすばらしいミュージシャンぞろいで、ピアニストはセンスもいいし、音楽性も高い。また表現力が豊かで力強く、しかも情感にあふれている。彼女も含め、1968年から74年に生まれた人たちばかりだ。

 クリスチャーナは11曲歌っているが、選曲も好ましい。

「ザッツ・オール」はよく知られたスタンダードで、彼女はスキャットも交えて、ジャズ歌手としての実力を発揮している。「ウォット・ア・ディフェレンス・ア・デイ・メイド」は「縁は異なもの」のタイトルでも知られ、ダイナ・ワシントンの大ヒット曲だが、ここではデナー・ソロを加えて、じっくり歌っているのがいい。

 「バイ・バイ・ブラックバード」には驚嘆した。速いテンポでベースとドラムスの演奏だけで歌うのだが、スキャットも交えて、技術的にも素晴らしいが、その粋なアレンジとアイデアのすばらしさにはすっかりまいってしまった。脱帽の一曲だ。

 「アイム・スルー・ウィズ・ラブ」はゆったりしたバラードで、深い表現力に裏打ちされていて、すてきな歌いっぷりに引き込まれてしまう。

 「サムタイムス・アイム・ハピー」は多くの歌手が歌っているヴィンセント・ユーマンス作曲の名歌曲だが、テナー・サックスのカデンツア風のイントロからヴァースを含めて歌い、他の歌手との区別化を計ったあざやかな歌唱で、テンポを上げてからは、スキャットも伴い、ジャズ歌手としての実力を見せつける。テナー・ソロも迫力十分だ。

 「スイート・ロレイン」はナット・キング・コールの名唱が有名だが、クリスチャーナはピアノの洒落た伴奏で、ソフィスティケーテッドな歌い方で、キャバレー歌手的な都会の味わいをよく出している。気品がなんとも魅力的だ。

 「デイ・イン・デイ・アウト」はルービー・ブルーム作曲で、歌手としても名高いジョニー・マーサーが作詞した佳曲。クリスチャーナのテクニカルな歌唱がさえ渡っている。アップ・テンポで、スキャットをはさみ、ジャジーな歌に圧倒されるが、テナー・サックス・ソロも歌に負けていない。疾風のごとき歌いっぷりはみごとの一言につきる。

 一転して「ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー」はソフィスティケーテッドな優雅な歌い方に変わる。この変化自在なところが、彼女の個性であり、魅力だろう。

 「ネバー・ウィル・マリー」はあまり知られていない歌だが、フランク・レッサーの作詞作曲。スキャットをはさんでの元気な歌がいい。

 「ビー・ウィッチト」はリチャード・ロジャースの代表作で、クリスチャーナもロマンティックに歌うが、ソプラノ・サックスの北欧的何ソロが心にしみる。アルバム中特に好きな一曲に挙げたい。

 ラストの「リトル・ホワイト・ライズ」はウォルター・ドナルドソン作詞作曲の佳曲。クッションのいいアンサンブルにのって、自然なスイング感で歌っており、一杯飲みながら聴きたくなるジャジーなムードは最高だ。

  ともあれ、くり返し聴くほどに味の出てくるアルバムだ。ぼくはもう5回ほど聴いたが、5回目がいちばんいいと思った。すかっとした気分のいい歌いっぷりだ。はっきりいってヨーロッパの女性ジャズ・シンガー中、一、二を争う実力者だとおもう。ヴォーカル・ファンの必聴をすすめたい。c0003620_23245028.gif




by icelandia | 2005-03-01 15:54 | Jazz | Comments(1)
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