execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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アイスランドの国民食:カスピ海ヨーグルトの次はスキールだ!
 いつもICELANDiaのブログにおいでいただき、有り難う御座います。
 今日は日本では食べたくても食べられない罪なおいしいもののご紹介です。

c0003620_159514.jpg 私はおいしいものが好きで、おいしくないものは好きではないーーーって、バカみたいな文章ですが、自然と調和して共存しているとは思えない都会に住んでいると、この単純なことがとても難しくなります。
 だって、見た目は良くてもスーパーで購入するきゅうりやレタスの味がないこと。刺身を買っても、「サシミってこんなもんだったっけ?」という程度。舌が肥えているとかおごっているとか、そういうことではなく、野菜に味がないし、見渡せば輸入品ばかりで地元の食品はどこ?という異常事態。日本ではししゃもも北海道からではなくアイスランドからやってきます。私はこのアイスランド産のししゃもにめっぽう弱く、必ず「長旅ご苦労様」と声をかけて毎回ひとパック購入。心なしかアイスランドのししゃもは格別においしい。ししゃもは鱈のエサなので、アイスランド人は食べません、ってどーでもいい前置きでしたね。
 
c0003620_203287.jpg そんなアイスランドで特に人気なのがスキールという乳製品。「Skyr」と書きます。パッケージも見た目もヨーグルトですが、ヨーグルトともチト違う。酸っぱさはなくモチモチっとした食感で、濃厚なのにノーファットの低カロリー。日本で入手できる食品に例えるとすれば、酸っぱさを抜いたカスピ海ヨーグルトを濃縮して、モチモチ感を10倍にした感じとでも言いましょうか。

c0003620_21585.jpg その味は、とてもマイルドなクリームとリコッタのようなチーズの中間あたりなので、ヨーグルトと同様にいろいろなフレーバーが出回っています。数えたことはないけれど、たぶん10種類くらいあることでしょう。砂糖が入っていないプレーンから始まり、お決まりのバニラ、イチゴがあり、それからブルーベリーやラズベリー、洋梨・・・アプリコットかマンゴのようなものも見た覚えがあります。私のお気に入りはピーチで、アイスランドへ行くとすぐに24時間スーパーへ直行し、このスキールを手に入れると「あぁ、アイスランドだぁ!」と思うのです。価格は小さなサイズで300-400円程度。フレーバーによって価格が異なります。小さなサイズといっても日本のヨーグルトの2-3倍はあり、食べ応えも充分なので、特に高いという印象ではありません。
 
 カスピ海ヨーグルトがこれだけ流行しているのですから、低カロリー低脂肪のこのスキールもどこかが日本で作り始めてくれないかと期待しています。新製品を探している食品会社のみなさん、いかがでしょう?  (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
# by icelandia | 2005-03-08 02:08 | アイスランドってどんな国? | Comments(3)
音楽サプリで脳内リラックス:『静寂の余韻』
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 先日”『静寂の余韻』は心に効く音楽サプリ”というタイトルでブログをアップしたところ、読者の方からなぜ音楽がサプリになり得るのか、ということを解説したメールを個人的にいただきましたので、今回はそのお裾分けです。
 
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 あまり詳しいことになると私も理解しきれないので、すごーく簡単に言えば、要はその演奏を左右どちらの脳で感知する(聞く)か、ということになるそうです。
 日本人は言語を左脳で理解し、母音、子音、感情音、虫の音、波、風、小川のせせらぎ等の自然音も左脳で聞き、その上計算処理などをするのも左脳だそうです。左脳はいつも大忙しです。

 それに比べて右脳で聞くのは西洋楽器や雑音など。雑音は、無視しなくても認識していないことも多々ありますね。で、楽器なら何でも右脳かと言えばそうではなく、なぜか邦楽の和楽器は左脳で聞いているのとか。

 日本人は左脳を日常的に酷使しています。その脳を休めるために一番いいのは西洋楽器の演奏音楽ということなので、それを考えるとクラシックやジャズが最も脳内リラックスに即した音楽サプリということになります。よくリラクゼーションに、鳥の声や雨の音など、自然音を取り入れたものがありますが、それを聞くことにより大自然を思い浮かべるために気分がよくなるのであり、必ずしも脳を休ませていることにはならないそうです。最初は自然の風景を思い浮かべてリラックスした気持ちにはなっても、自然の音を聞いていくうちに、だんだんそれをうるさく感じるようになるのは、左脳にとって負担になるからなのでしょう。
 
 それを考えてもオスカール・グジョンソン&スクリ・スヴェリルソンのアルバム『静寂の余韻(After Silence)』はまさに脳内リラクゼーション。西洋楽器の演奏ものであり、またゆったりとしたテンポは呼吸を整えてくれます。そしてこちらはシンセなどの人工楽器を用いていないため、自然の倍音がたっぷりと入っています。倍音が何であるかをすごーく荒っぽい例を使ってご説明すれば、精製塩と天然塩の違いでしょうか。ピュアな精製塩は塩っ辛くてトゲトゲした味ですが、天然塩は味に幅がありまろやかです。人間の耳では聞こえない倍音が身体にどのような影響を与えるのかは、まだあまり分からないそうですが、奥深くまろやかというところでは、人工ではない楽器音の方がやはり聞いた時のリラックス度が上のような気がします。

 そしてこれは個人的なことですが、脳内リラックスに加えて私はこのアルバムを聴くとアイスランドの自然や親切な人々のことを思い出し、穏やかな気持ちになってきます。親しみやすいメロディ、落ち着いたアルト・サックスの音色、ゆったりと流れるゆらぎのリズム・・・・そして何よりも、音楽として高品質であり、どことなく憂いを帯びたその演奏は、日本人の感性によく共鳴します。
 
 ストレスが溜まって頭を休めたい時、気持ちを慰めたい時に、『静寂の余韻』はとてもいいサプリになってくれること請け合いです。Excite Music Storeでダウンロードできますので、どうぞ一度お試しください!
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# by icelandia | 2005-03-04 02:04 | Jazz | Comments(0)
クリスチャーナ:ヨーロッパ女性ジャズ・ヴォーカルの最高峰
いつもICELANDiaブログにお寄りいただき有り難う御座います。みなさんからご好評の岩浪洋三氏によるアイスランド・ジャズの解説ですが、今回はアイスランドの歌姫、クリスチャーナについてを語っていただきます。「はっきりいってヨーロッパの女性ジャズ・シンガー中、一、二を争う実力者だとおもう」との高い評価をいただきました。みなさん、どうぞご試聴ください!(小倉悠加)
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クリスチャーナを聴く

 ヨーロッパはすぐれた女性歌手が沢山いて日本でも親しまれているが、ぼくも好きでよく聴く。イギリスのクレオ・レーン、オランダのリタ・ライス、故アン・バートン、スエーデンのモニカ・ゼタールンド、ノルウェーのカーリン・クログなど名前がすぐに浮かぶが、クリスチャーナのアルバムを聴いて驚いた。アイスランドにもこんなにすばらしい女性ジャズ・シンガーがいたのだ。アルバム『クリスチャーナ/ Kristjana Stefansdottir』を聴くと、彼女の実力がよくわかる。アイスランドの歌手には珍しく、全編アメリカのスタンダード・ナンバーを歌っているので、親しみやすいし、ほかの歌手と比較して聴くこともできるので、彼女のすぐれた才能がすぐにわかるのだ。スキャットも交えての堂々たる歌いっぷりはベテラン歌手並みだが、そんな年でもない。1968年のアイスランド生まれというから今年37歳である。2000年にハーグのザ・ロイヤル・コンセルヴァトリュームのジャズ・シンギングの学位を優秀な成績で獲得している。

 彼女の歌はアメリカのジャズ・スタンダードをよく理解しており、フィーリングも曲の解釈もみごとであり、かなり国際的な場を踏んでいるものと思われる。彼女はアイスランドのトップ・ジャズメンと共演してきたほか、フランク・フォスター、マリア・シュナイダーといったアメリカのトップ・ミュージシャンを指揮者に迎えたこともあるレイキャヴィク・ビッグ・バンドでレギュラー的に歌ってきたのだった。

 また、1996年にはピアニストのアグナール・マグヌッソンと共演し、オランダのナショナル・ラジオ・ステーションでも歌い、アイスランドでレギュラー的に歌ったほか、オランダ、フィンランド、英国、ドイツでも歌ってきたという。やはり数多くの国際舞台を踏んでいるのである。またレイキャヴィク・ジャズ祭でも歌い、録音され、放送された。また、アイスランド大統領の前でも歌ったし、2000年12月には政府の恒例ガラ・コンサートという栄誉ある場での出演も果たしている。

 彼女はまた賞もいくつかノミネートされている。彼女のファースト・アルバムアルバム『クリスチャーナ』はアイスランド音楽祭で2001年のベスト・ジャズ・アルバムにノミネートされている。また2002年9月にピアノ作曲のスンナ・グンロイグスと共演して吹き込んだ『美しき世界/スンナ・グンロイグス&クリスチャーナ』も、同じ賞のベスト・ジャズ・アルバムにノミネートされている。

  現在彼女はピアニストのアグナール・マグヌッソン、ドリュー・グレス(b)とニュー・アルバムを録音中だが、さらに2005年の春にはいよいよニューヨークでの録音も予定しており、更に世界に向けて羽ばたこうとしているようだ。

 それではアルバム『クリスチャーナ』をじっくり聴いてみよう。

 まず共演のミュージシャンを紹介するとAgnar Mar Magnusson(アイスランド、p)、Uli Glassmann(ドイツ、b)、Thorsten
Grau(ドイツ,ds)、Michael Erian(オーストリアts)、Birkin Freyr Matthfasson(アイスランドtp, th)となっており、ヨーロッパ・オールスターズのようなすばらしいミュージシャンぞろいで、ピアニストはセンスもいいし、音楽性も高い。また表現力が豊かで力強く、しかも情感にあふれている。彼女も含め、1968年から74年に生まれた人たちばかりだ。

 クリスチャーナは11曲歌っているが、選曲も好ましい。

「ザッツ・オール」はよく知られたスタンダードで、彼女はスキャットも交えて、ジャズ歌手としての実力を発揮している。「ウォット・ア・ディフェレンス・ア・デイ・メイド」は「縁は異なもの」のタイトルでも知られ、ダイナ・ワシントンの大ヒット曲だが、ここではデナー・ソロを加えて、じっくり歌っているのがいい。

 「バイ・バイ・ブラックバード」には驚嘆した。速いテンポでベースとドラムスの演奏だけで歌うのだが、スキャットも交えて、技術的にも素晴らしいが、その粋なアレンジとアイデアのすばらしさにはすっかりまいってしまった。脱帽の一曲だ。

 「アイム・スルー・ウィズ・ラブ」はゆったりしたバラードで、深い表現力に裏打ちされていて、すてきな歌いっぷりに引き込まれてしまう。

 「サムタイムス・アイム・ハピー」は多くの歌手が歌っているヴィンセント・ユーマンス作曲の名歌曲だが、テナー・サックスのカデンツア風のイントロからヴァースを含めて歌い、他の歌手との区別化を計ったあざやかな歌唱で、テンポを上げてからは、スキャットも伴い、ジャズ歌手としての実力を見せつける。テナー・ソロも迫力十分だ。

 「スイート・ロレイン」はナット・キング・コールの名唱が有名だが、クリスチャーナはピアノの洒落た伴奏で、ソフィスティケーテッドな歌い方で、キャバレー歌手的な都会の味わいをよく出している。気品がなんとも魅力的だ。

 「デイ・イン・デイ・アウト」はルービー・ブルーム作曲で、歌手としても名高いジョニー・マーサーが作詞した佳曲。クリスチャーナのテクニカルな歌唱がさえ渡っている。アップ・テンポで、スキャットをはさみ、ジャジーな歌に圧倒されるが、テナー・サックス・ソロも歌に負けていない。疾風のごとき歌いっぷりはみごとの一言につきる。

 一転して「ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー」はソフィスティケーテッドな優雅な歌い方に変わる。この変化自在なところが、彼女の個性であり、魅力だろう。

 「ネバー・ウィル・マリー」はあまり知られていない歌だが、フランク・レッサーの作詞作曲。スキャットをはさんでの元気な歌がいい。

 「ビー・ウィッチト」はリチャード・ロジャースの代表作で、クリスチャーナもロマンティックに歌うが、ソプラノ・サックスの北欧的何ソロが心にしみる。アルバム中特に好きな一曲に挙げたい。

 ラストの「リトル・ホワイト・ライズ」はウォルター・ドナルドソン作詞作曲の佳曲。クッションのいいアンサンブルにのって、自然なスイング感で歌っており、一杯飲みながら聴きたくなるジャジーなムードは最高だ。

  ともあれ、くり返し聴くほどに味の出てくるアルバムだ。ぼくはもう5回ほど聴いたが、5回目がいちばんいいと思った。すかっとした気分のいい歌いっぷりだ。はっきりいってヨーロッパの女性ジャズ・シンガー中、一、二を争う実力者だとおもう。ヴォーカル・ファンの必聴をすすめたい。c0003620_23245028.gif




# by icelandia | 2005-03-01 15:54 | Jazz | Comments(1)
エコ・コンシャス最先端:水素バスの走るアイスランド
c0003620_1445443.jpg アイスランドはエコ・コンシャスの最先端を歩む国です。例えば、現代社会に欠かせない電気を供給するための発電手段としては、火力発電、水力発電、風力発電、原子力発電等が知られていますが、地熱発電をご存じでしょうか。地熱発電とはマグマの熱を生かして発電する方法です。地熱の発電とて害が全くないわけではないそうですが、それでも石油を燃やしたり原子力を使用したりするよりはずーっと安全で環境に優しいことは明白です。
 そして環境保全を国が積極的に取り組んでいるアイスランドは、この地熱発電を主な電源にしています。地熱は火山国であればそこらへんにあるので(ありますよね)、戦争をしているような国から石油を購入する必用も、プルトニウムを扱う必用もありません。

  クリーン・エネルギーを旨とするアイスランド国内で、石油に頼らざるを得ないのが自動車等の燃料。そこで登場したのが水素バスです。世界で初めて公共バスに水素バスを導入したのがアイスランドで、現在では3台のバスが活躍しています。まだ試運転中ですが、実際にバスルートを毎日走っているので、ラッキーだとこのバスに乗ることができるそうです。
 バスが走るくらいなので、ガソリン・スタンドならぬ水素スタンドもあり、こちらは2004年4月にレイキャヴィーク市内に世界初オープン。世界初にオープンしたところで、個人的に水素自動車を持っている人が果たしてレイキャヴィークにいるのか・・・。デカプリオやハリソン・フォードのようなハリウッドの大スターは、早々とこの水素カーに乗り換えているそうですが。

 水素バスはレイキャヴィークだけではなく、現在ヨーロッパではアムステルダム、バルセロナ、ハンブルグ、ロンドン、マドリッドなど10都市が走らせています。メルセデス・ベンツ社のバスが主流で、ダイムラー・クライスラー製もあるそうです。その評判はといえば、「ジーゼル・バスはうるさくて、9時間も座っていると頭痛がしてくる時があるが、水素バスはその点静かでいい」とは、レイキャヴィク市のバス運転手の言葉。

 アイスランドでは2030年までに化石燃料を一切使用しない国造りを目指しています。日本ではどうなのでしょうか。ちなみに、アイスランドで取り入れられた地熱発電の心臓部であるタービンの多くは三菱重工製。日本の技術がアイスランドの自然環境に寄与しているなんて、うれしいと思いませんか?
 アイスランドへ行くと、空気が軽くさわやかに澄んでいて、とたんに呼吸が楽になります。日本の首都圏にいると、そこに空気清浄機が入っていても、なんだかドロンと濁った空気を吸っている感じがぬぐえません。考えると不気味なので、あまり考えないようにしていますが、早く空気のきれいな世界になってほしいものです。アイスランドの空気がおいしい理由は、国をあげての努力にあるんですね。

 
この試みに弾みがついて、世界中で水素燃料の自動車が走る日が来るまでは、ICELANDiaの音楽を流して、アイスランドの空気を感じ取ってくださいね。お勧めはオスカール・グジョンソンのアルバム『静寂の余韻』の11曲目「Saetti/満ちたりて」です。ちなみにこの曲は私の着うた。着うたはモバイル・コロムビアから購入できます!   (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif


# by icelandia | 2005-02-27 01:45 | 環境・エネルギー関係 | Comments(0)
アイスランド・ジャズ第二弾ラインアップ
 いつもICELANDiaブログにおいでいただき、有り難う御座います。ジャズのラインアップ第二弾が決定しましたのでお知らせします。3月過ぎからのアップとなります。

 Sigurdur Flosasson  シグルズール・フロサソン
  アイスランド・ジャズ界の最高峰。名実共に最高峰に相応しい経歴と実力の持ち主であり、アイスランドのジャズ大学の学長として、アイスランドの音楽教育全般を改革し、現在アイスランドからこれほど多くのミュージシャンが排出されているのも、彼の功績であると言われる大物です。
  愛知万博で7月に催されるアイスランド・デイでは彼を中心とするスーパー・ジャズ・グループが来日し、このグループは3月初旬にレコーディングを予定しています。スーパー・ジャズ・グループの作品は4-5月頃のアップになりますが、その前に、シグズールがジャズ・スタンダードを録音した作品をみなさんにお届けする予定です。岩浪洋三氏が「北欧ジャズのトップ・アルバムの一枚」と絶賛するそのアルバム・タイトルは『星空への階段/Himnatiginn』。ジャズ・ファン必聴です!

 Sunn Gunlaugs  スンナ・グンロイグス
  スンナはアイスランド初の女流ピアニスト。2003年に[ICELAND BLUE]というイベントを行った際、オープニングのスペシャル・イベントとして来日公演を果たしています。彼女デビュー作『Mindful』をみなさんにお贈りいたします。  Jaokb Freeman Magnusson  ヤコブ・フリーマン・マグヌッソン 
  日本ではAORファンの間で『ジャック・マグネット』のヤコブとして、日本の音楽ファンには既に知られる存在です。ICELANDiaがご紹介する彼の最新盤『ピアノ!』は、ピアノを余すところ無く活用した(鍵盤以外も使ってます!)ユニークなアルバムで、2月末にマスタリングしたばかりという出来たてのホヤホヤをお届けします。

 Tomas Einarsson  トーマス・エイナルソン
  なんとアイスランドでラテン系の音楽を追究するベーシストであり、いろいろな分野で幅広い作曲活動を行っているのがトーマスです。彼の最新作『Havana』は何とキューバにて録音!世界最北のラテンをお楽しみください。
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# by icelandia | 2005-02-25 18:53 | Jazz | Comments(0)
『静寂の余韻』は心に効く音楽サプリ
心に効く音楽サプリ

 いつもICELANDiaのブログにおいでいただき、有り難う御座います。今日のお題は「心に効く音楽サプリ」としてみました。
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 病気の諸症状に様々な成分の薬効くように、音楽も心のサプリになります・・・って、”当たり前じゃん”と突っ込まれそうですね。世の中にはヒーリング音楽と自ら名乗ってシリーズ化されているものもありますし、例えばモーツアルトの作品の、特定の周波数だけを強調して脳を活性化させるというものも音楽のサプリの一種でしょう。悲しい時に励ましてくれる音楽、力が有り余っている時にエネルギーを発散させてくれる激しい音楽、それがどのような音楽であれ、心に何かの効用をもたらしてくれるのですから、音楽は想像以上に人間の感情と健康に関わっているようです。

 現在の自分の心と身体の健康に、今どんな音楽が効くのか?そんなことを考えて音楽をセレクトしたことがありますか?また、実際に自分自身で音楽が本当に自分の心と身体の健康に効いているのかもしれないと感じたことはありますか?音楽はあまりにも当たり前に日常にあり、だからこそ気づきにくいものですが、音楽を耳にした時、それを聞いてどう思うのか、自分の心の声に問いかけてみると面白いかもしれません。

 時々無性に、例えばゆでタマゴが食べたくなったりしませんか?そんな時は身体にタマゴの栄養素が不足していることが多いのだそうです。また、いつも化学調味料のきいたカップスープばかりを飲んでいると、天然素材だけで作ったスープに物足りなさを感じたりしませんか?

 音楽にしても、流行っているから、人気だから、話題だから聴くのもひとつの方法ですし、話題になるからこそ聴く機会が持てるのですから、それはそれで素敵なことです。でも、音楽のマイブームというか、こういう気分の時にはこれ!という自分だけの、おまじないのような音楽を持ってみたいと思いませんか?特にストレスを解消し、ゆったりとした気分になれる音楽を。

 オスカール・グジョンソン&スクリ・スヴェリルソンのアルバム『静寂の余韻(After Silence)』は、私がこの10年間に聴いた中でも、数少ない大好きなアルバムです。ICELANDiaを設立したのも、こういった音楽をみなさんにお聴かせする機会をつくりたいと考えたことからでした。

 それでも、このアルバムは最初からひとめぼれ!という音楽ではなかったのです。初めて聴いた時、なんと地味なんだろうと、地味すぎて全曲同じに聞こえたほどでした。でも、どうしても一度聴いただけではやめられず、バックグラウンド・ミュージックというより、ホワイトノイズのような感覚で毎日流していたところ、結局はその音楽のペースにハマリ、今ではストレスを感じた時に必ず聴く音楽となりました。

 なぜこの『静寂の余韻』がマイ・ブームなのか。それは、実際にアイスランドへ何度も足を運び、あの清々しい土地の雰囲気を全身で感じた体験がよみがえるという個人的なこともありますが、音の隙間から漏れ聞こえるオスカールのサックスの息づかいや、丁寧にポロリポロリと1音ずつ音符を重ねていくスクリのギターに、人間味あふれる温かさと表情を感じるからです。音が奏でられる瞬間瞬間を、ゆっくりと追いながらじっくりメロディを楽しめる空間がそこにあります。心の奥の奥からほっとするそのひとときは、今までに聴いたどの音楽にも感じたことのない不思議な感覚で、このアルバムを聴くうちに、私は自分の呼吸がゆっくりしていくことをいつも感じます。

 サブリミナル音楽を試したことがありますか?音楽のどこか(人間の耳に聞こえない高周波でしょうか)にポジティブな言葉が吹き込まれていて、くり返し聞いているうちに、心がポジティブになっていくのだとか。ヒーリング音楽と称するものも聴いてみました。個人の趣味といえばそれまでですが、どうもそういった音楽は化学調味料的な味がぬぐいきれず、「これを聴けば心が楽になるはずだ」と自分に言い聞かせながら毎日日課にして聴いた時期もありましたが、結局は虚しいだけでした。第一、電子楽器の音はどうもトゲトゲした感じがあって、私はなじめません。ポップスやロックに使われている電子楽器音は好きなんですけどね。それから例外的に宮下フミオさんの音楽は好きでしたが。

 モーツアルトが「頭の良くなる音楽を作ろう」と思わなかったように、オスカールとスクリもヒーリング音楽を作った覚えはないことでしょう。でもこのアルバムはストレスの多い現代に、ゆっくりと呼吸をする時間を運んでくれます。追い立てるようにリズムを刻むことはなく、美しいメロディのゆらぎで全身を包んでくれます。このアルバムを聴いて、最初に私が思ったように、地味だとかツマンナイとか感じたら、もしかしたらあなたは日常の刺激の強い音楽に毒されているのかもしれません。

 人の趣味や感じ方は千差万別。巨大バジェットのハリウッド大活劇が好きだという人もいれば、性格俳優がいぶし銀の演技を光らせる映画の方が面白いという人もいるように、音楽もその時の気分で上手に”使い分け”ればいいことです。ストレスが溜まったなと思った時、何となく疲れたなと感じる時、オスカールとスクリの『静寂の余韻』を是非ご試聴ください。気持ち良い生活に、ICELANDiaの音楽を!  (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif


# by icelandia | 2005-02-22 03:07 | Jazz | Comments(1)
ICELANDia、「着うた」で活躍!
いつもこちらのブログにお寄りいただき有り難う御座います。今週はずっと更新できなくてごめんなさい。でも、ひとつニュースがあります。

ICELANDiaが 着うた に登場しました!!!


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ICELANDiaの音楽を着うたでもお楽しみください。
モバイル・コロムビア<http://m.columbia.jp>には携帯でアクセスを。

Excite Music Storeにアップされたもの全てが着うたで揃うわけではありませんが、ICELANDiaの音楽をあなたの身近なところに!!


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# by icelandia | 2005-02-17 21:26 | News | Comments(1)
ICELANDiaスキン登場!
 ICELANDiaのスキンが登場しました!豪快な大自然のスキンが3パターン。どのスキンもそれぞれに個性があり、アイスランドの誇り高い大自然をしっかりと伝えています。Exciteさん、有り難う御座居ます!
 2月の現時点ではちょっと寒い感じがしないでもありませんが、これから春、夏に向けて、荒涼とした雰囲気は見た目に涼しく、さわやかな気分を楽しんでいただけることでしょう。みなさん、ぜひお使いください!(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
# by icelandia | 2005-02-09 03:01 | News | Comments(2)
親しみやすいメロディ満載:『鏡の中のアイスランド』
c0003620_1501557.jpg今回の『岩浪洋三、アイスランドジャズを語る』は、ヨーエル・パルソンです。
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『鏡の国のアイスランド』ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソン

アイスランドのジャズにはとてもデュオの演奏が多いのに気づく。それはシンプルな素材でナチュラルな演奏を好む国だからであろうか。そのため、なにか日本の民謡や童謡を聴いているような気分になり、親しみがわいてくるのである。もともと日本や東洋は昔はそれほど複雑なハーモニーが存在したり、好んだりした国ではなかったからだ。その意味ではアイスランドのジャズはなにか日本人の肌に合うところがある。とくに美しい旋律を好む点においても・・・。

このアルバムもじつはデュオであり、若手のテナー・サックス奏者ヨーエル・パルソンと中堅ピアニストエイソール・グンナルソンとの二人によって演奏されている。

テナーのヨーエルは1972年のアイスランド生まれで、9歳でクラリネットを学び、15歳で策すを吹くようになったという。そして自国で音楽教育を受けたあと、92年にアメリカのバークリー音楽に留学し、優秀な成績で94年に卒業している。アメリカで学び、プレイしただけあって、彼のサックス・プレイは技術も優秀だが、音楽的にもインターナショナルなものを持っており、プレイもレベルが高い。今人気のアメリカのテナー、エリック・アレキサンダーと比較しても遜色がない。本アルバムでは、アイスランドのスタンダードというか民族性の強いナチュラルな音楽を演奏しているが、モダン・テナーのジョン・コルトレーンあたりの進歩的なテナー・プレイヤーの演奏も十分消化した上でのプレイであり、随所でモダンなテナーのフレーズも聴かせてくれる。

ヨーエルのテナーは実によく歌っており、表情が豊かで繊細であり、バラードの演奏におけるニュアンスに富むプレイには、とくに心を惹かれるものがある。

このアルバムの原題は『SKUGGSJA』となっているが、”鏡”の意味だそうである。そこで、原題を少し意訳してアイスランドのポピュラー音楽の歴史やアイスランドの人々の生活を反映した音楽ということで、『鏡の国のアイスランド』にしたそうだが、そうすることによって、このアルバムの演奏が想像できるようになった。

アメリカのジャズには、ジャズの素材となるさまざまなスタンダードがあるように、アイスランドにはアイスランドのスタンダードと呼ぶべきスタンダードがあるようだ。そしてどの曲もアイスランドの美しい大自然を反映しているように感じるのは、ぼくだけだろうか。

このアルバムはヨーエルの4枚目に当たるアルバムだそうだが、彼が参加したアルバムは50近くもあるといわれる。またヨーロッパ各国を広く楽旅しており、フランス、ドイツ、英国、ノルウェイ、デンマーク、スエーデン、グリーンランドなどで演奏したことがあり、アメリカは勿論カナダでの演奏経験ももっている。

本作は第4作だが、彼のデビュー盤は『Prim』で、Naxosから世界に向けて発売された。第二弾は『Klif』はギターを加えたカルテットで吹き込まれ、2001年アイスランド音楽賞で、ジャズ・アルバム賞を受賞している。第3作は2002年に『Septett』と題されて発売され、やはりジャズ・アルバム賞を受賞している。このアルバムには師匠のサックス奏者シグルズール・フロサソンも加わっていた。

昨年の彼はサックス、ベース、ドラムスというトリオでジャズ・パンク・グループGramを結成してニュー・サウンドに挑戦した。一方でメゾフォルテのヨーロッパ・ツアーにも参加している。本作『鏡の国のアイスランド』では、このメゾフォルテのピアニスト、エイソール・グンナルソンとの共演であり、息もぴったりと合っている。エイソールのピアノは大変ピアニスティックで、センスのいいリリカルなプレイをみせているのがとても印象的である。ピアニストの”ツボ”をおさえた相の手がみごとであり、ベースやドラムスがなくても、安定した、バランスのいい広がりのある音楽を生み出している。ジャズのフィーリングも豊かだが、クラシックで鍛えたたしかな腕前と格調の高さも魅力だ。
このアルバムは演奏もさることながら、演奏曲の親しみやすさと旋律の美しさに注目したい。

まず一曲目の「カントリーサイド」に驚かされる。まるで日本の歌謡曲のようでもあり、またミッシェル・グランが書いたポップスのようでもあり、メロディは憶えやすくて美しい。なんでもアイスランドの国民的歌手Elly Vilhjalmsのために書かれた曲という。

「ディマリムの歌」はソプラノ・サックスで幻想的に奏でられるが、アイスランドの有名な物語で、子供用の絵本にもなっているという。確かに愛らしい曲だ。

「泣かないで」のちょっともの悲しいメロディも日本人の感性にぴったりの曲だ。心にやさしくひびく曲でもある。テナーの合ったかなひびきに包まれると、ふしぎに心が解放される。旋律はどこか日本の民謡風だ。

「スヴェン・ギー・エングラー」も大自然と調和するサウンドで、ジョー・ザヴィヌルが作曲し、マイルス・デイビスが演奏した「イン・ア・サイレント・ウェイ」とダブって聴こえる。ザヴィヌルの曲はオーストリアの羊飼いのメロディだった。なんでも「スヴェン・ギー・エングラー」はシガーロスの新作『()』の曲だそうだが、余韻の美しい曲で、このアルバムの中でもいちばん感動を覚えた演奏だ。

「シークレット」も同様のきれいなメロディをもったバラード。Datar & Runar Gunnarssonがヒットさせた曲だそうだ。このテナー・デュオにぴったりのフォーク的な佳曲だ。

「水から贈られたバラ」はアイスランドのトラディショナルだそうだが、この国の人気者ビョークのヒットで、Hector Zazouのアルバム『Song from the Cold Sea』で歌っている。ここでヨーエルが吹いている低音楽器はバス・サックスであろうか。エイソールのリリカルなピアノの役割も大きい。

ビョークといえば、「少年ヴィーナス」はビョークのオリジナル。シンプルだが、魅力的なメロディだ。

「共に旅して」はコール・ポーターの「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」をスロー・テンポで演奏したら、こうなるといったメロディだ。

ラストのメガス作曲の「ふたつの星」にしても、どれもアイスランド的メロディというのだろうか、大自然と調和する曲ぞろいで、いずれもアイスランドの人々にとってはなじみの深い曲のようだ。ちょうど、アメリカのミュージシャンがアメリカのスタンダード・ナンバーをジャズ化するように、アイスランドのジャズメンにとっては、このアルバムの曲がスタンダード・ナンバーに当たるのであろう。聴いているうちに、どの曲もみんな好きになってしまった。c0003620_23245028.gif
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  このアルバムはこちらで試聴できます。
 御購入はこちらからどうぞ。
# by icelandia | 2005-02-08 01:59 | Jazz | Comments(1)
速報!アイスランド音楽賞
2005年2月2日、アイスランド音楽賞が発表されました。
アイスランドの新聞の速報で見た情報ですが、残念ながら私はアイスランド語がわからないため、以下は「たぶん」でしかありません。特に最後の2部門は、受賞者から内容を判断したので、間違いを見つけた方はどうぞ遠慮無くご報告ください!

ポップ・アルバム賞
 ムギソン『Mugimama, Is This Monkeymusic?』
ロック・アルバム賞
 ヒャルマール 『Hljodlega af stad』 
ポップ・アーティスト賞
 ブッビ・モルテンズ『Tviburinn』 
男性ヴォーカリスト賞
 ポール・ロシンクランツ
女性ヴォーカリスト賞
 ラグンヘイズール・グロンダル
パフォーマー賞
 カラシ 
シングル賞 
 カラシ『Stun Gun』
 
新人賞
 ヒャルマール 
 
 ロック・アルバム賞を受賞したヒャルマールは、ICELANDiaが既に契約済みで、春頃Excite Music Storeに登場します。また、ICELANDiaアーティストでは、ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソンの『鏡の国のアイスランド』がジャズ部門の最優秀アルバム賞(だと思う)にノミネート。惜しくも受賞は逃しましたが、同部門で受賞したのはこれからICELANDiaにはアルバム『Havana』で登場するトーマス・エイナルソンのファンク系のプロジェクトでした。また、ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソン、ギター・イスランシオのビヨルン・ソロドセンは、ジャズ部門での最優秀パフォーマーとしてノミネートされました。
 その他の部門(っぽい)ところでは、映画『氷の国のノイ』のサウンドトラックが、楽曲賞(かなぁ?)ではスローブローが受賞しています。
 ビデオ賞というのがある(っぽい)のですが、ビョークを差し置いてなぜか80年代の女性バンドが受賞(?)。ビョークの名前はいろいろな部門で見られますが、ノミネートのみに終わっています。ビョークが受賞するとあまりにも当たり前になってしまうせいでしょうか。
 実は、まだまだ部門がありますが、アーティスト名も知らないし部門名も理解できないので、たぶんクラシック等かと思われます(あー苦し。汗)。
 さて、今年のグラミー賞はどうなるのでしょうか?(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
# by icelandia | 2005-02-03 22:12 | News | Comments(0)
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