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本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加 (おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
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| 花火に燃えるアイスランドの大晦日 |
大晦日はお祭り騒ぎ
去年の大晦日、私はアイスランドにいました。正月に雑煮を食べないと新年を迎えた気がしないので、「正月は日本!」と決めていても、アイスランドの大晦日の花火だけは絶対に見たかったのです。 アイスランドの大晦日は、クリスマス同様に家族や友人と楽しく過ごすのが習慣です。そして街のあちこちにボンファイアーと呼ばれる大きな焚き火が現れます。どうやらこのボンファイアーは行政側で用意しているようで、どこで焚き火がたかれるかは新聞等で事前に報道され、ボンファイアーを訪ねてまわるツアーもあります。一節によればこの焚き火は妖精がこの日街にやってくるため、道に迷わないように街を明るくしているのだとか。また、日本でも旧年の絵馬を焼くように、一年間のあれやこれやを年末に燃やすという意味もあるとか。こうして、伝統的にアイスランドでは大晦日にあちこちで”火”が用いられてきたそうです。  正月をホテルで過ごすのはどうしても気が進まなかった私は、年末年始はレイキャヴィク市内に住む友人宅に宿泊していました。彼女のご両親がファミリー・ディナーに招待してくださったので、思いがけず家庭料理をいただき大満足。 アイスランドの伝統料理をアレンジしたものということで、前菜は野菜と甘エビのマリネ。アイスランドは日本へ甘エビを輸出しているので、ここは甘エビの原産地。とびきり新鮮でフワフワとやわらかく甘みが強く、こーんなおいしい甘エビは日本では食べたことがありません。メインディッシュはローストポークと野菜の付け合わせ。マッシュルームソースでいただきました(食べるのに夢中で写真がありません)。 デザートはマシュマロ、アーモンド、クリーム等が入った伝統的なデザート。クリスマスにも食べるそうですが、このデザートの中にひと粒だけ丸ごとのアーモンドが入っていて、これが入っていた人が「大当たり」。当たりのデザートを食べた人は、特別なプレゼントが貰えます。
ただし、アーモンドが丸ごと一粒であることをみんなに見せなくてはいけないので、噛んでしまったらアウト。大皿からデザートを銘々自分の皿に取り分けると、お行儀が悪いとは知りつつ、みなスプーンで皿の中をかき回してアーモンドがないかを調べ、それでも分からないと口の中で判断しなければならないため、なにやらモゴモゴした口でデザートを食べます。 当たっていても当たりでなくても、ちょっとした楽しいプレゼントが全員に配られ、お祭り気分が盛り上がります。
国民総動員の花火大会
さてさて、本題の花火ですが、この家に到着した午後6時頃から、対岸のハフナルフィヨルズやコパボーグルで花火がちらほら上がっているのが見えていました。 窓越しに外を見ながら「うわぁ、きれい!」と歓声をあげると、「こんなの序の口よ」と友人。そうかなぁ、かなりあちこちから既に花火が上がっていて、かなりきれいなんだけど・・・。 午後6時でそんな感じなので、ディナー後はさぞやもっとすごくなるだろうと思っていたら、逆に下火になっていました。夕方頃から徐々に盛り上がるのかと思っていたので、少しがっかり。後から聞いた話だと、なんでもディナーが終わった時間帯から日本でいえば紅白歌合戦のようにアイスランド国民が必ず見る、一年間の出来事をパロったテレビ番組があるそうで、みんなそれを見るので一時花火が下火になるそうです。その番組終了後の午後10時半、示し合わせたようにあちこちから花火が上がり始めました。 そしてご近所からも爆音(!)が聞こえ始めると、このご家族もご多分に漏れず庭から花火に火をつけ始めます。「子供達がもっと若い頃は、近所と競い合うようにしてドッカーンとでかいのを上げたもんだが、今年はお印程度だよ」と言いつつ、かなりの大きさの仕掛け花火を連発。この頃になると対岸でも同じ湾岸でも、辺り構わずドカスカと花火があがります。 日本の花火大会とは全く趣の違う花火です。素敵にデザインされた大きな花火がプロの花火師の手で打ち上げられる計算された美しさが日本の花火大会ですが、アイスランドの大晦日の花火は市民の花火であり、各戸がそれぞれ好き勝手に打ち上げます。個人宅からそんなに大きな花火を打ち上げていいの?というほど大きな花火があちこちから上がり、対岸はまるで火事のように下の方がボヤッと全般的に明るく、その間から途切れることなく大きな花火の花が咲き乱れます。何十キロという町並みがぜーーーんぶ花火に包まれるあの壮観は、まず他の国では見られないことでしょう。 新年のカウントダウンと共に絶好調に達した花火は、その後もしばらく途絶えることなく続きます。 アイスランドの大晦日はこれでお仕舞いではありません。特に若者はこれからが遊ぶ時間。家族で時間を過ごした後は、街のクラブへ踊りに行きます。日本から来た長旅の疲れもあり、踊る気分でもなかったので、私は友人と共にレイキャヴィークの目抜き通りのアパートに住む知り合いの家へ。12時すぎても街中ではまだ花火が上がり、海岸沿いから対岸を眺めていたのとは違い、窓にビリビリと響くような花火が窓スレスレに上がるのを何度も見ました。 「火事になったり、ケガ人が出たりしないの?」 「毎年若干あるようだけど、大晦日だから”やっちゃいけない”って禁止することもできないだろう。なにせアイスランドは昔から大晦日には火がつきものだったんだから」 確かに。民家が密集している地域では危ないから打ち上げるなと言ったら、市民から総スカンを食うことでしょう。でもでも、民家の密集地域から日本ではプロしか扱えないような大玉が上がります。消防法ってあるんでしょうか・・・。 湾岸の家から対岸を眺めていた時は爆音と言ってもそれほどではありませんでしたが、レイキャヴィクのシンボルで丘の上にあるハトグリムスキルキャという教会の周囲に集まる人々は、耳栓とゴーグルやサングラスを持って来るのだそうです。そうなると、美しい花火を楽しむというよりも、むしろ怖いもの見たさや度胸試しのような感じでしょうか。 家族と楽しく食事をして、花火で盛り上がった後はクラブで踊り、帰宅するのは明け方です。元旦は休日なので一日ゆっくりと過ごし、2日が平日であればそこから仕事始めとなります。で、正月に餅を食べないと調子が出ない私は、持参した餅入りのカップうどんを食することで大晦日の年越し麺と正月の餅を合体させてヨシとしたのでした。(小倉悠加)
 
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by ICELANDia | 2004-12-30 18:52 | アイスランドってどんな国? | Trackback | Comments(2) |
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